2020.01.17

脱力の美学 レペゼン相模大野であるために AKR その2

エブリデイサンデーのフラッグシップキャラクター くまのまーくん

前回はエブリデイサンデーのメーンキャラクター くまのまーくんの誕生について深堀しました。今回はクリエイターのAKRがなぜ相模大野にこだわるのかをインタビューします。

レペゼン相模大野ってなに? 相模大野に「エブリデイサンデー」あり

「レペゼン」とは主にヒップホップの歌詞で用いられる言葉で、もとは英語「represent」の省略・短縮表現です。represent は動詞。「代表する」「仕切る」といった意味があります。ヒップホッパーに限らず、アーティストやミュージシャンの多くがその出自になぞらえ、「レペゼン○○」と称するケースが多いようです。

レペゼン相模大野なら、「相模大野を代表する」とか「相模大野を仕切っている」という意味になるのでしょうか。AKRにそんな強い思いは無くても、非常に静かで和やかなローカル商店街だった相模大野銀座はエブリデイサンデーの登場によって少なからず変わりました。

2019年11月1日のオープン以来、相模大野銀座はほんの少しだけ活気づいてきました。何というか、ぬるめの炭酸水のように、ふつふつと人が沸き立っている感じ。それがレペゼン相模大野である理由です。

新しいところに居を移しても、エブサンもAKRも今まで通り。AKRは客にモノを売り込むでもなく、むしろ気配をすっと消して、静かにレジ前の空間にいます。そこは彼のアトリエでもあります。この極小の空間で、「♯今日のまーくん」や「エブログ」が生まれるのです。

クリエイターとしての仕事も着々とこなす

エブリデイサンデー以外での活動も活発です。音楽業界との関りが深く、最近のところでいえば、official髭ダンディズムのミュージックビデオに登場する男女が着用するTシャツのデザインを依頼されたり、ミュージシャンの奇妙礼太郎のグッズをデザインしたりと活動の幅は広がっています。

アーティスト 奇妙礼太郎氏のグッズ用にデザインしたキャラクター

元ぼくのりりっくのぼうよみのたなか氏とは、たなか氏がLINEスタンプでまーくんを使用していたことから知り合い、その後オフィシャルグッズや引退時の葬式グッズをデザインしました。

現在は、インターネット・タレントでクライマーとして活動しているたなか氏と相互にフォローしあう一方、互いの活動を友人として支援しあうほど。ぼくりりのときもそうでしたが、たなか氏は今また大きくブレークする兆しがあり、一緒にメジャーになっていくのだろうと十分予想されるのです。

たなか氏のTシャツを着るAKR。カメラの“人物顔認証機能”のせいで、ピントがTシャツに合ってしまう。

エブサンでも新キャラ続々登場!

エブリデイサンデーが主軸であるAKRにとって、この店のグッズを彩るキャラクターたちにも新しい仲間が続々と登場しています。

犬がモチーフの「モンモ」。多くの人が羊と間違える。

新キャラのモンモはその誕生をブログで報告しています。このあたりの挿話は実にクリエイターらしい一面が。是非エブログでご確認ください。キャラクターの誕生って本当にひょんなことからなのですね。

エブログ 「モンモ爆誕」

http://blog.livedoor.jp/nico__25/archives/1900684.html

このほかにも気になるキャラクターが。CHIGAU(チガウ)がそれ。世界で有名なス〇ーピーのパロディなのかオマージュなのか、結構ファンがいるようです。

CHIGAU

なぜ相模大野なのか? 実店舗にこだわる理由

誰もが気軽にウェブ上に店舗を出し、グッズを販売できるようになった昨今。なぜAKRは実店舗に、それも相模大野という地にこだわるのでしょうか。

それはレガロ店でも新店舗でも多くの人が疑問に思うところのようで、その質問を幾度となく受けているようです。

その都度なぜなのかを考えるAKRではあるのですが、はっきりとした答えはないような。

「好きだからかなぁ……?」と小首をかしげるところは本当に彼の人となりを表していると思います。深くは考えていない。けれども野生動物がするように、相模大野で営巣し、生息しているのです。

彼は生まれも育ちもほぼこの相模原を拠点としています。むしろクリエイターとしては相模大野で成長したと言っても過言ではないでしょう。

むしろ実店舗にこだわるのは、ファンのためでもあるとも言えます。SNSやウェブでAKRは非常に身近な存在ではあるのですが、実存するかの実感がない。実態がつかめない。ファンにとってAKRを実感するために実店舗エブリデイサンデーが必要なのです。

遠方から訪ねてくるファンのために、AKRは不在をTwitterで告知。さりげない、優しい心遣いだ。

エブリデイサンデーを訪れてみてください。そこには、ブラックホールのような目をしたAKRがショップのオーナーをしています。いつも何かしら面白いことを考えている目をした不思議な店主は、品物を見ている客に自分から声掛けをすることはほとんどありません。

会いに行けるクリエイターAKRを実感してみてはいかがでしょう。

吸い込まれそうな瞳とはつまり、光をも吸い込むブラックホールのまなざしのことなのだった。

これからについて

新店舗はレガロ店と同様、AKR独特の世界観が醸し出され、隠れ家のように仕上がっています。狭いとはいえ居心地の良い場所。AKRのアトリエともいえるのでしょうか。空間デザインにも興味があるというAKR。新店舗の店作りでもその才能を発揮しています。

これからのクリエイターAKRとしての展望やエブリデイサンデーについて伺ってみました。
質問が難しすぎたのか、内容が判然としないからか、しばらく考えていたと思ったら、答えは「んーーー……どうなるんだろ。わかんない」。
本人もここから先の未来について、展望は思い描けないようです。

新店舗の運営でテンパっているためなのか、大望を誰にも知られないように心に秘めているのか、その表情からは皆目わかりません。むしろ、そんな質問をした記者が恥ずかしくなってしまいます。
ゆるゆるな刹那主義。AKRはきっとそんな感じなのかもしれません。

そんな店主とキャラクターの緩さに惹かれて、初売りのこの日は千客万来。店を開けたAKRがその行列にたじろいでいたのが印象深かったです。

1月4日のエブサンの初売りには福袋を求めて多くのファンが並んだ。

ナンスカではこれからもエブリデイサンデーとAKRについて注目していきたいと思います!

店舗情報(2020年1月7日時点)

クリエイター:AKR

店舗名:EVERYDAY SUNDAY 相模大野銀座店

住所:神奈川県相模原市南区相模大野6-13-6 メゾン・ドゥ・レーヴ2号室

Open:11:00~20:00

定休日:第2、第4水曜日

ホームページ:https://edsunday.jimdo.com/

オンラインショップ: http://everydaysun.thebase.in/

ブログ:http://blog.livedoor.jp/nico__25/

Twitter:https://twitter.com/EVERYDAYSUNDAY_

Instagram:https://www.instagram.com/everydaysunday_akr/

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今井 美枝子

今井 美枝子

1965年生まれ。化学メーカーのテクニカルライターと車両板金塗装専門誌記者を経て、フリーランスライターへ。チームでインタビュー記事や企画など、コンテンツのプロデュースも行っています。

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