日本映画の歴史に触れる? 5月23日は『ラブレターの日』!

藤枝あおい
藤枝あおい
2020.02.18
ラブレターの日

あなたは人生でラブレターを送ったことがありますか? あるいは、もらったことがある人もいらっしゃるでしょうか。

5月23日は「ラブレターの日」です。数字の語呂合わせで「5(恋)、2(ふ)、3(み)」が由来になっているのだとか。

今回は、ラブレターの日に関する情報や、ラブレターにまつわる雑学をお届けします。インターネットでのメッセージのやりとりが増えた今だからこそ、あなたもラブレターの良さに気づくかもしれません。

どうして5月23日がラブレターの日?

映画が関係ある

ご紹介したとおり、5月23日がラブレターの日に制定されているのは、「5(恋)、2(ふ)、3(み)」という語呂合わせだからです。きっかけとなったのが、松竹の映画『ラブ・レター』の宣伝で、5月23日をラブレターの日と打ち出したからです。

映画の公開日も5月23日という偶然が重なったらしく、これをきっかけに定着しました。映画は1998年のもので、中井貴一さんや根津甚八さん、柄本明さん、倍賞美津子さんら映画界で長きに渡って活躍されている俳優さんが出演されていました。原作は、浅田次郎さんの小説です。

映画の感想コメントを見てみると、「どこからラブレターが出るんだと余裕で観ていたら、自然に感情移入し、号泣した」、「こんなふうに愛され、愛される理由を作れたらと思う」など、映画の世界で描かれた愛の物語にどっぷり浸った人が多い様子です。

実は「キスの日」でもある?

キスの日

そして、この5月23日は「キスの日」でもあり、これも映画に関連しています。1946年の映画『はたちの青春』で、日本において初めてのキスシーンが登場した映画でした。今や、少女漫画原作の実写化や、もちろんその他の映画においてもキスシーンは多数見るようになりましたが、その一番最初が1946年だったとは……!

当時は映画製作もGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の検閲を通すことが必要で、規制が多かった時代に、わずかに唇をあわせただけのシーンでも大きな話題を呼びました。映画館は連日満員だったのだとか。

新しいものに興味を持つ好奇心や、恋愛ストーリーなど、いつの時代にも話題になる要素なのですね。

「ラブレターコンテスト」は毎年開催されている?

ラブレターというと、人に見られるのが気恥ずかしいような気持ちもしますが、あえて人に見せようというラブレターコンテストが毎年開かれています

HPからは過去の受賞作品も見ることができます。
http://kamitsubu.com/campaign/loveletter/2020/

実名こそかかれていませんが、手書きで、特定の人に宛てられた手紙を読むと、第三者目線ながら心が温まり、うるっとくるような素敵なラブレターもあります。

5月23日のラブレターの日に書いてみるのも良いですが、こうして誰かが書いたラブレターを読むと、いますぐにでも筆をしたためたい気持ちになりますね。

あなたのラブレターはどこから出す?

ラブレターは、やっぱり手書きで、郵便として送りたいと考える人も多いでしょう。そのために必要なのは、その想いを届けてくれる窓口となる郵便局です。

島民以外は原則として訪問できない郵便局?

フィンランド政府観光局のツイートによると、クリスマスの時期には1日に約32,000通の手紙が届くらしいサンタクロース郵便局。サンタさんからのラブレターがもらえたなら、一生の思い出になりそうですね。

小さな郵便局からのラブレターも

今はインターネット上でのツールを使ってメッセージのやりとりをする人がほとんどかもしれませんが、どんなに離れた場所にいても、実際に誰かの手によって投函された手紙を読むのは心が温まります。今こそ感じる郵便局のありがたさです。

あなたは誰にラブレターを書きますか?

誰にラブレターを書きますか?

ラブレターというと勇気や思い切りが必要な気がしてしまいますが、気軽な気持ちで書いてみるのも良いですし、たまには手書きで書いて、切手を貼って、自分の手で郵便ポストに投函するというのも趣深くて良い思い出になるかもしれません。

何より、映画で初めてキスシーンが登場したのが1946年だったとは、意外と最近なんだなと驚かされました。長いようで、短い日本映画の歴史にも触れられる記念日です。

さて、誰かにラブレターでも書こうかしら?

藤枝あおい
WRITER PROFILE

藤枝あおい

京都でライターをしています。映画もドラマもアニメも漫画も本も...エンタメ全般大好き。

Twitter:@FujiedaAoi

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