祝!生誕80年「トムとジェリー展」in 横浜赤レンガ倉庫

今井 美枝子
今井 美枝子
2020.12.27

トムとジェリー。永遠の追いかけっこを繰り広げるこのキャラクターが生まれてから80年が経過したというのに、なぜ今も変わらず私たちを魅了し続けるのか、その魅力を徹底的に解明したエキシビションが今、横浜赤レンガ倉庫1号館で開催されています。

祝!生誕80年「トムとジェリー展」in 横浜赤レンガ倉庫

「トムとジェリー展」がそれ。アメリカのアニメーションの軌跡も振り返る今回の展覧会は、赤レンガ倉庫の古くて新しい不思議な空間と驚くほどマッチング。「温故知新」をまさに肌で感じることができるものとなっています。

今回の展覧会では「トムとジェリー」の誕生から、制作会社の移籍、ヒットした時代背景やアニメーターたちの奮闘ぶりを作品と資料とで紹介。「トムとジェリー」以外の魅力的なアニメキャラクター達も登場し、2人の天才アニメーター、ウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベナとその後進たちの軌跡をていねいに振り返る展覧会です。

祝!生誕80年「トムとジェリー展」in 横浜赤レンガ倉庫

2020年12月17日、展示会に先駆けてプレス発表会が開催されました。当日はこの展覧会で展示されている作品に関してイベントプロデューサーの渡辺浩光氏から制作裏話みたいなものまで聞くことができて、本当に面白かった!原画のキャラクターたちの生き生きとした線を間近で見ることもできたし、動画もあって、見どころ満載という感じ。

祝!生誕80年「トムとジェリー展」in 横浜赤レンガ倉庫
会場はまだ設営途中のためフラッシュを抑えて撮影しました!

この展覧会、実は19年のゴールデンウイークに銀座で10万人を動員し、その後、大阪、広島、名古屋を巡回した人気のエキシビションに、今回世界初公開となる貴重な資料を追加展示。ファンを魅了しないはずありませんね。

祝!生誕80年「トムとジェリー展」in 横浜赤レンガ倉庫

さらに世代を超えて楽しめるように展示の仕方にも工夫が凝らされています。
歴史的に見ても貴重なアニメーション原画やセル画の展示にとどまらず、漫画の中の2次元のトムを立体的に表現したりと、本展覧会ならではの趣向も凝らされています。オブジェとして再現されたトムには触れることもできるのですよ。

祝!生誕80年「トムとジェリー展」in 横浜赤レンガ倉庫

何よりも撮影禁止の展覧会が多い中、カメラ撮影OKのポイントまで用意されています。トムとジェリーと一緒に写真も撮れる絶好の機会、エキシビションに行かなくては味わえない面白さとして、喜んでもらえる仕掛け作りが駆使されているのでした。

祝!生誕80年「トムとジェリー展」in 横浜赤レンガ倉庫

新型コロナ感染拡大防止に向けて、施設では徹底的な感染予防対策の取り組みがなされており、会場内への人数制限も図られています。それがかえって作品をゆっくり楽しめる空間の余裕につながっているのは確か。コロナで閉塞感はあるけれど、人気のエキシビションでそれほどの”余白”をいただけること、それだけはいいことなのかもしれません。

祝!生誕80年「トムとジェリー展」in 横浜赤レンガ倉庫

2020年はキャラクター誕生から80年という記念すべき年、さらに生誕81年となる2021年3月には「トムとジェリー」の映画が公開されます。

祝!生誕80年「トムとジェリー展」in 横浜赤レンガ倉庫

映画公開前に、トムとジェリーのことをもっともっと好きになる、この展覧会にお出かけしてみてはいかがでしょう?
展覧会限定のグッズも目白押し。ここでしか手に入らないという特別感がたまりませんね。

祝!生誕80年「トムとジェリー展」in 横浜赤レンガ倉庫

横濱の赤レンガ倉庫で、彼らと彼らの仲間たちがにぎやかに待っています。このあと展覧会は北海道の札幌、宮城・仙台、九州・福岡をめぐります。

イベント情報

トムとジェリー展

公式サイト https://akarenga.yafjp.org/event/tomandjerry/
会期    2020年12月18日(金)~2021年1月13日(水)
※2021年1月1日(金)は閉場
時間    平日 10:30 ~ 17:00 / 土日祝 18:00まで
※2020年12月18日(金)~2020年12月25日(金)は20:00まで、最終日は17:00まで(入場は閉場の30分前まで)
会場    横浜赤レンガ倉庫1号館 2Fスペース
住所    横浜市中区新港1丁目1-1
最寄り駅  みなとみらい線「馬車道」または「日本大通り」駅より徒歩6分 JR根岸線・京浜東北線「桜木町」駅より徒歩15分

今井 美枝子
WRITER PROFILE

今井 美枝子

1965年生まれ。化学メーカーのテクニカルライターと車両板金塗装専門誌記者を経て、フリーランスライターへ。チームでインタビュー記事や企画など、コンテンツのプロデュースも行っています。

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