現代人にとって、あらゆる行動の軸となっているのが“時間”です。
「明日は何時に起きよう?」
「あと1時間はかかるな。」
「10分前には行かなくちゃ!」
時間を共通認識にする私たちに欠かせないのが時計ですよね。
では、目が不自由な人がどのように時間を知っているかはご存じですか?
多くの人が時計は“見る”ものだと思っているけれど、時間を知る方法は他にもあるんです。
今回は、目が不自由な人はもちろん、点字の読めない人、目が見える人も、指先の感覚から時間を知ることができるスマートウォッチ「Dot Watch(ドットウォッチ)」をご紹介します!
浮き上がるドットに触れて時間がわかる

韓国出身の「Dot Watch」は、文字盤にドットを浮き出させることで、その凹凸から時刻や日付を読むことが出来るスマートウォッチです。
文字盤には、6個のドットのセルが4つで、計24個のドットがあります。
これらのドットの組み合わせによって、時刻だけでなく、電話やメッセージの着信やタイマーなど数多くの情報を得ることが出来る仕組みになっています。
1セルが6個のドットで構成されているので、同じく6個の点で表される点字をそのまま表現することができます。
さらに時間というのは、12時間・24時間・60分のように6でキリ良く割り切れるという特徴がありますよね。
6という数字は、点字だけでなく、時間とも非常に相性がいいということがわかります。
点字がわからなくても大丈夫

「Dot Watch」には、点字モードと、触覚モードという2パターンがあります。
触覚モードでは、指先でピンの個数を数えることで時刻を判別することが出来るので、「使ってみたいけど、点字わからないし…」と諦める必要もありません。
画像の場合、点字モードではセルごとに左から1、2、2、7、つまり12時27分を表しています。
一方触覚モードでは、左側2つのセルのドットが12個出ていることから12時台であること、右側2つのセルでは5個出ていることから25分前後(1個5分)というように判別します。
もちろん、5分単位だけでなく分単位で正確な時刻を知ることも出来ますよ。
スマホと連動!まさに多機能スマートウォッチ

実は、触って読める時計というのは、すでにいくつかあるのですが「Dot Watch」で注目すべきはその多機能性です。
①時刻・日付確認
②ストップウォッチ
③タイマー
④電話受信
⑤アラーム
⑥スマホを探す
シンプルな見た目からは想像がつかないのではないでしょうか?
これらの機能は、文字盤横についている赤いリューズやボタンを操作することで、切り替えや選択ができます。
さらにBluetooth機能も搭載されているので、スマホと連動させてガッツリ使える、とっても便利なスマートウォッチなんです。
それにしても24個のドットで、これだけの機能を表現できるということが驚きですよね。
暗号を読んでいる気分で、ついつい触りたくなっちゃいそう!
洗練されたデザインと音が鳴らない心地よさ

なにより、目が見える・見えない関係なく使ってみたくなるオシャレなデザインが魅力的ですよね。
すでに多くのデザインアワードを受賞し、2018年のHack Award 2018 Gold Prizeなど日本国内でも受賞歴があります。
目が不自由な人は、音を頼りに情報を得ることも多いですが、一方で、音を出すことに抵抗を感じてしまう人がいるのも事実です。
「Dot Watch」は、アラームや通知を振動で伝えるうえに、秒針もないので、静かな場所でも気にならないのは、視力に関係なくありがたい場面も多いのではないでしょうか?
ここだけの話、会議中や商談中など、周りの人に時間を確認しているのがバレたくないって場面ありませんか?
そんなときも「Dot Watch」なら、手を組むフリして指先で時間を確認することができるからいいかも~!

充電は、付属の充電器に文字盤部分を乗せるだけという簡単さ。
さらに満充電で最大2週間使えるスタミナは、スマートウォッチとしても優秀です。
点字もちょっと気になってきちゃう

「Dot Watch」は、視覚障碍者もそうでない人も愛用できるスマートウォッチ。
その開発の裏には、「障碍者用」ではなく、どんな人も使えるスマートウォッチにしたいという願いと、これまで点字に親しみがなかった人も、使っているうちに点字が気になり学ぶことで、もっと多くの人が点字によって交流が深められたらという思いがあります。
シンプルな時計に込められた沢山の機能と開発チームのこころを、指先のドットから感じるなんて素敵だと思いませんか?
商品情報
商品名 Dot Watch
販売元 Dot Incorporarion
公式サイト https://www.dotincorp.com/page/31?gbn2=Dot+Watch