素材とナチュラルな色にこだわった野菜カラーのクレヨン。廃棄野菜のアップサイクル「おやさいクレヨン」

かとうかのこ
かとうかのこ
2022.03.28

在宅勤務に加え、休校や休園も珍しくないこの頃、自宅で子どもと一緒に過ごす時間が増えたという人も珍しくないですよね。

他にも、趣味としてぬり絵やイラストを始めた人もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、廃棄される野菜を有効活用し、万が一口に入れても安全な素材で作られた優しい色のクレヨン「おやさいクレヨン」をご紹介します。

小さなお子さんの安全のためにも、ワンランク上のアイテムを使いたい大人にもおすすめです。

捨てられるはずの野菜から作られた国産クレヨン

おやさいクレヨン

「おやさいクレヨン」は、お米と野菜から作られているクレヨンです。

米ぬかから採れた米油とライスワックスをベースに、収穫の際に捨てられてしまう野菜の外葉などを原材料に着色しているので、子どもにも安心して使わせることができます。

生みの親であるデザイナーの木村さんは、ある時、夕飯の支度をしながら「野菜の色で絵を描いたら美味しそう」とアイディアが浮かんだことをきかっけに、商品化に動き出したそう。

そのなかで、規格外などの理由で廃棄される野菜が多いことを知り、地元でもある青森県産の廃棄される野菜を使ったクレヨンという具体的なイメージができました。

廃棄を有効活用してもらえる人たち、安心してお絵かきを楽しめる人たち、食品ロスを減らしながら喜ばれる製品作りをする人たち。

たくさんの人にとって嬉しいアップサイクル製品としても、価値のあるプロダクトですね。

野菜の色から野菜への興味が広がる!?

おやさいクレヨン

「おやさいクレヨン」には、「緑色」や「黄色」といった色の名前ではなく、「きゃべつ」や「にんじん」など、その色を作るために配合された野菜の名前が付けられています。

野菜由来なので、パキッと発色する一般的なクレヨンに比べて、やさしくふんわりとした発色や、緑や赤っぽい色が多くなっているのが特徴です。

描いた時も、ふんわりと透明感のある発色をするので、重ねてもにごりにくく、色の重なりを楽しむことができます。

クレヨンを眺めるだけで、「野菜にこんな色は無いのかな?」「ここに無い野菜はどんな色をしているかな?」という興味が湧いて、子どもだけでなく、大人も一緒に“色探し”をしたくなっちゃいそう!

また、クレヨンと実際の野菜を比べてみることで、実はキャベツや人参も品種や季節によって色が違うこともある、といった発見ができるかもしれませんね。

国際的な安全基準検査をクリアする品質

おやさいクレヨン

「おやさいクレヨン」に使われているのは、主に国産の米ぬかから採れる米油やライスワックス、そして、本物の野菜の粉末です。

野菜の色を補うための顔料は、食品の着色に使われるのと同成分のもので、使う量も通常のクレヨンで使われる量の3分の1以下に抑えられています。

また、安全性の基準検査として、世界で一番厳しい検査と言われる欧州規格の 【EN71-3:2013 (Safety of toys Part 3 2013)】という試験をクリアし、安全証明書を取得。

これにより、「おやさいクレヨン」が、玩具中の重金属類が接触又は誤飲により健康に影響を与えないということが国際的に証明されています。

自然の色を楽しみながら、万が一、口に入れても安全な素材だけで作られている「おやさいクレヨン」は、小さなお子さんをもつ親御さんに限らず、大人やプロの画家からも、じわじわと人気を集めているんです。

「おやさいクレヨン」以外にも注目したいプロダクトがたくさん!

おやさいクレヨン

「おやさいクレヨン」の企画・製造を行うmizuiro株式会社では、他にも素材にこだわったプロダクトを展開中。

柔らかみのある色が印象的な「おこめのクレヨン」は、お米を精米する際に採れる「米ぬか」を搾ってできたお米の油とライスワックスを主成分にしたクレヨンです。

おやさいクレヨン

草木染のような落ち着いた色合いが魅力的な「おはなのクレヨン」は、本物のお花の色から生まれた植物性のクレヨンです。

オーガニック認定を受けたものや食品で用いられるお花のパウダーを蜜蝋ワックスに配合して、独特の色を表現しています。

他にも、有名な絵本とコラボしたパッケージのクレヨンや便利なギフトセット、リンゴの搾りかすを原料に作られたスケッチブックなど、多くのアイテムが揃っているので、プレゼントにもおすすめです。

商品情報

商品名     おやさいクレヨン
企画・販売元  mizuiro株式会社
公式サイト   https://oyasai-crayon.com/

かとうかのこ
WRITER PROFILE

かとうかのこ

大学卒業後、海外を放浪したのち農業を始める。農業の傍ら、農や食を中心にライターとしても活動。美味しいものと、温泉、旅が好き。特技は、手だけでモコモコかつなめらかな泡を作ること。

Twitter:@kato_kanoko

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