理科の実験器具が売っている雑貨屋さん? 清澄白河にある『リカシツ』と『理科室蒸留所』へ潜入してきました!

ナンスカ編集部
ナンスカ編集部
2020.03.24
リカシツ

コーヒーの街として、多くの人から親しまれている清澄白河。そんな素敵な街にナナナント! 理科の実験器具が買える場所、さらに実験器具でコーヒーを出しているお店があるとの情報が……。一体どんな場所なのか、潜入してきました。

『リカシツ』ってどんなところ?

リカシツの店内

一見、雑貨屋さんのように思うのですが……中に入ったら驚くほどの理科の実験器具が!

かわいい三角フラスコ

ビーカーも少ない容量から大きなものまで、さらには取手付きのビーカーなどオリジナル商品まで揃っています。わ~メスシリンダーとか懐かしい! なんてそんな気持ちに一瞬でさせてくれます。

三角フラスコ

私もついつい、お土産に……自分のご褒美に……と色々買ってしまいました(笑)。

家で実験するわけではないのですが、ちょっとした小物を入れたり、花瓶代わりに使ったり、自分次第で用途は無限大♪ ぜひ自分の可能性を探しに、お家のインテリアのひとつに加えてみてくださいね。

リカシツ
https://www.rikashitsu.jp/
住所:東京都江東区平野1-9-7 深田荘102
電話:03-3641-8891
定休日:不定休

『理科室蒸留所』ってどんなところ?

理科室蒸留所

『リカシツ』からちょっと歩いたところにあるのが、この『理科室蒸留所』。

蒸留所? どんなところ? と思った方は、この動画をご覧ください。

ウイスキーやアロマなどで「蒸留」という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれませんが、この『理科室蒸溜所』では、その名の通り、蒸留ができる場所!

蒸留ができる

また店内には、理化学器材を使った水出しコーヒーが提供されているので、美味しいコーヒーもいただけちゃいます。

美味しい水出しコーヒー

一見カフェのように見えますが、奥には大きな蒸留スペースが。ワークショップの講師の先生と一緒に、ハーブの蒸留をしたりするそうですよ。実際に動いているところもみてみたいですよね。

理科室蒸留所
https://distillery.rikashitsu.jp/
住所:東京都江東区平野1-13-12
電話:03-3641-8891
定休日:不定休

どうして清澄白河なの? 代表の関谷さんに教えてもらいました!

2015年4月からオープンしている『リカシツ』と、蒸留に特化した『理科室蒸留所』。でもどうして清澄白河に? という疑問を、創業昭和8年の関谷理化株式会社の代表であり、三代目の関谷さんにお話をお伺いしました。

「専門店を出す場合、どの場所がいいか探していました。合羽橋とかもいいかな? と思っていたのですが、好ましい物件がなくて。その時に、近所だった清澄白河を調べていくと小さなギャラリーがたくさんあって、美術やアートが好きな人が集まるような人たちが集まってくると感じたんです。こういう場所にいらっしゃる方々って、私たちが制作している器具の無駄のない美しさだったり、機能美を好んでくれるかなー?という思い込みです(笑)」

かわいい!と言いたくなる器具たち
かわいい!と言いたくなる器具たち

しかし、関谷さんの思い込みはピタリとヒット! 実際にオープンしてみるとメディアに取り上げられたり、たくさんのお客様が足を運んでくれたそう。そもそもこういった専門店を出す背景にはどんな思いがあったのでしょうか?

「職人さんの仕事を増やすために、リカシツを作ったという背景もあります。職人さんたちって本当に素晴らしくて、その技術を集結させたリカロマという蒸留器を作ったんです。そうすると、アロマ関係の方々が使ってくれて広がっていったんですよね。その中で『蒸留水が買えるお店が欲しいな』という意見があったので、ちゃんとした蒸留水と蒸留器が使えるショップを作ろうということで、理科室蒸留所もオープンさせました。水出しコーヒーを提供するカフェを併設して、門戸を広げているような感じですね」

リカロマ
※ リカロマとは、家庭で蒸留ができる家庭用蒸留器のことです。詳しくはこちらの動画をご覧ください。

情報発信の場として作った『リカシツ』が様々なジャンルの人に利用してもらっていくことで、情報が集まってくるようになったんだとか。オリジナル商品の開発は、職人さん支援にもつながっていくようになったそうです。

「リカロマを出したことで、ご自宅でも手軽に蒸留してもらえるので、お庭にあるものでもアロマオイルや蒸留水が作れます。それが結果、職人さんのお仕事にもつながっていくと思うと私たちも良い取り組みだと思います。今後は、蒸留するのに向いているドリンクを増やしていきたいのがひとつと、OEMや季節感のある蒸留水の販売を増やしていきたいと思っています。今、理化学の素材を使ってアクセサリーを作っている作家さんが増えてきているので、その支援ができるのであればしていきたいと思っています。リカシツでも不定期ですが、作家さんの直売会を開催したりしているので、職人支援につながる部分はどんどんやりたいですね」

 

素敵な思いを持ちながら『リカシツ』と『理科室蒸留所』を運営されている関谷さん。あなたの目で実際にみて、楽しさを味わってきてくださいね♪

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"日常の「何それ?」を楽しむメディア"ナンスカの編集部です。

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