森を元気にする「ヒトテマキット」が贈る、ほんのひと手間で心を豊かにする贅沢時間

センノヂ
センノヂ
2020.03.13

木工などのクラフトをする際の「あるある」かと思いますが、のこぎりなど大きな道具を用意するまでが結構ハードルが高いと感じたりしませんか?さらに木を切った時に出る切りくず……いろいろ面倒だなぁなんて思いを巡らせているうちに、腰が重くなってしまったという人もきっと少なくないはずです。

「自分で作ったスプーンや箸でごはんを食べてみたい」そんな気持ちがいつの間にか消えてしまわないように、もっと気軽に木に触れてみて欲しいという願いから生み出された「ヒトテマキット」。

普段忙しい人でも生活の中でのちょっとしたひと手間を味わい、ほんの些細な幸せにも喜びを感じていれば、豊かに暮らすことができるのです。
そんな贅沢な時間を提案してくれる「ヒトテマキット」をご紹介します。

西粟倉の山々に育まれた「ヒトテマキット」でひとつとして同じものはないオリジナルを

「ヒトテマキット」は岡山県にある西粟倉・森の学校が作った、木製のカトラリーを気軽に手作りするためのキット。キットの内容は、スプーンなどのおおまかな形を切り出してあるだけのひのきの板です。
これを枠から外して好きな形に削り、紙やすりで磨いて仕上げるだけ。たったこれだけの工程で、お手製のカトラリーができてしまうのです!

手作りの魅力といえば、やはり好きなように、自由に作れることでしょうか。自分の手に良く馴染むように持ち手を削ったり、形を変えてみたり。自分の好みに合わせた完全オリジナルも可能になります。

ひとつとして同じものはない、まさに一点モノ。多少カッコが悪いのも、自作ならではの味わいです。使いづらいところは自分で調整できるのも手作りだからこそ。ずっとかわいがって使ってあげましょう。

山の恩恵を余すことなく活用、間伐材がさらに森を元気にする

西粟倉・森の学校がある西粟倉村は面積の95%が森林で、その大部分が高度成長期に植えられた人工林です。人工林を立派に育てていくには間伐が欠かせませんが、西粟倉村では過疎化が進んだため間伐ができなくなり、森林が荒れてしまっていました。

そのような状況の中、西粟倉・森の学校は西粟倉村の森林と林業を再生させるべく設立され、林業を通して地域の活性化を担っています。
DIY商品の開発・加工も代表的な事業のひとつ。間伐材を有効に活用出来るのはもちろん、商品が売れることでさらに間伐を促進させられ、森林を元気にするのにも繋がっています。

「ヒトテマキット」は、この間伐材から建材などを切り出した後に出る端材から作られました。森のことを考え、山からの恩恵を余すことなく大切に使おうとする取り組みなのです。
また、「ヒトテマキット」は塗装や防腐剤など使用していないので、安心・安全。人にも森にもやさしい商品とも言えるでしょう。

木と向き合いながら自分とも向き合い、自分のために時間をとってあげるやさしさを

何かを作ることの醍醐味はできあがりが楽しみなのはもちろん、作業をする中でただひたすら無心になれるところにもあるのでしょう。
目の前にある木を削る・磨くという作業に集中すれば、自動的に余計なことを考えなくなります。そこにはただ、木を削る音や木の香り、そして手の感覚があるのみです。

無心で手を動かせば、いつしか自分だけの世界に入ります。まるで世界には自分ひとりしか居ないような、自分の中に宇宙があるような、そんな感覚です。
ひたすら木と向き合うことは自分と向き合うこと、なのでしょう。

できあがったカトラリーで、ごはんをいただく時の嬉しさもひとしおです。ここでもぜひ、自分の五感だけに集中してみてください。
カトラリーを握った手に感じられる木の温かみや表面のわずかな凹凸の感触。口に運んだ時の口当たりと舌触り。食材の温度、味や香りに混ざってほのかに感じられる木の香りなど――自由に味わってみましょう。

こうして頭を空っぽにするための時間は、日々を慌ただしく過ごし、常に情報過多の状態にある現代人にはきっと必要なのでしょう。自分を日常の騒がしさから切り離してあげるのも、自分にやさしくすることなのかも知れません。

「ヒトテマキット」はもの作りへのハードルを下げるのと同時に、自分だけのために、ほんのわずかでも時間を取る大切さを教えてくれるツールでもあるのです。

必要なのは「ヒトテマキット」と少しの道具、あとは本人のやる気だけ!

「ヒトテマキット」は全15種類。スプーンやフォーク、箸、しゃもじや木べらなど、食卓周りを自分の手作りの品ばかりにできる楽しみを届けます。
カトラリーの他にはえんぴつが作れるキットもあり、「えんぴつをナイフで削る」さらに上を行くひと手間も体験できます。

必要なのは「ヒトテマキット」と彫刻刀など手軽に用意できるものだけ。「西粟倉・森の学校 Online Shop」には必要な道具も売っているので、ひと手間生活を始めるには、あとは本人のやる気だけといったところでしょうか。
「ヒトテマキット」はいつでも思い立った時に気軽に木工を始められる、本当に優れモノなのです。

自分のために作るのも良し、大切な人のために作るのも良し。
キットをそのまま、ひと手間を楽しむ贅沢な時間として誰かに贈るのも良し。
あなたも「ヒトテマキット」で、贅沢なひと手間をかける喜びを味わってみませんか?

センノヂ
WRITER PROFILE

センノヂ

昭和40年代のセンスに魅せられ古着やインテリアにハマるが、現在ではその頃に建てられたとおぼしきビルや住宅を愛でるのが何よりの癒し。いつか、自分でプロデュースした雑居ビルを建ててみたいです。

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