駒を見るだけで将棋のルールが分かる! 直観的デザインの「大明駒」

ナンスカ編集部
ナンスカ編集部
2020.05.01
大明駒

日本人であれば誰でも「将棋」というボードゲームが日本にはあることを知っていますよね。しかし、なんとなく「将棋」は敷居が高いように感じられて、実際のところ駒の動かし方などのルールがよく分からない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、将棋のルールがわからなくても駒をどのように動かせばいいか見るだけで分かる「大明駒」について紹介します!

「大明駒」とは?

大明駒

「大明駒」とは、アートディレクター・グラフィックデザイナーの稲葉大明さんによって考案された初心者用の将棋駒です。稲葉さんには「将棋は古臭いものではなく、伝統的で日本の美学が生きるゲームである」という想いがありました。そこで、将棋をよく知らない人や、海外の人たちにも将棋の面白さを身近に体験してもらうことを目的に「大明駒」をデザインしたのです。2016年度にはグッドデザイン賞を受賞しています。

駒木地には将棋の町、山形県天童市産の駒を使用し、一駒一駒を丁寧に手塗りしています。使われている木材によって値段が異なり、楓(9,900円)・斧折(16,500円)・黄楊(27,500円)というラインナップなっています。

なんといってもその分かりやすさが大明駒の特徴

大明駒

将棋は駒の名前や動かし方など、覚えることがたくさんあります。しかし、「大明駒」は図柄が各駒の動きを表現していますので、駒の名前と動きを覚える前の段階でも将棋を指せるようになるのです。

また、初心者が見落としやすい相手側の動きも視覚的に把握できるため、勝負の行方が読みやすく、より早く将棋の楽しみに触れることができます。また、経験者が初心者に将棋を教えやすくなる効果まであるのです。図柄はユニバーサルデザインになっているので、漢字が読めない海外の人でも簡単に将棋を指すことができます。

各駒の名前と動かし方が一目で分かる

大明駒

なにも図柄が入っていない駒は、玉(玉将)と王(王将)。全方位に1マス動かすことができます。

大明駒

十字の図柄が描かれている駒で、色なしが飛車と色付きが竜王。飛車は前後左右、駒を飛び越えない限りは何マスでも進められて、竜王は飛車の動きに斜め1マスを足したものです。

大明駒

バツ印が描かれた駒で、色なしが角行、色付きが竜馬です。角行は駒を飛び越えない限り斜めに何マスでも進むことができて、竜馬は角行の動きに斜め1マスを足したものです。

大明駒

左右の足元だけ金が塗られていない駒は、金(金将)です。斜め後ろ以外に1マス動かすことができます。

大明駒

銀色に塗られている駒で、左右と下が塗られていないものが銀(銀将)、左右の足元だけ塗られていないものは成銀(金)です。銀将は前と斜めにのみ1マス動かせて、成銀は金将と同じ動きです。

大明駒

左右の上だけが黒く塗られている駒が桂馬で、左右の足元だけ金色が塗られていない駒は成桂(金)です。桂馬は駒を飛び越えて前に2コマ横に1コマ動かすことができて、成桂は金将と同じ動きです。

大明駒

中央に黒く塗られている駒が香車で、左右の足元だけ金色が塗られていない駒は成香(金)です。香車は駒を飛び越えない限り前に何マスでも動かすことができて、成香は金将と同じ動きです。

大明駒

真ん中の上だけ黒く塗られた駒は歩兵(歩)で、左右の足元だけ金色が塗られていない駒は成歩(と金)です。歩兵は前に1マス動かすことができて、成歩は金将と同じ動きです。

金将と同じ図柄の駒である成桂、成香、成歩(と金)の見分け方は、上面底面の図柄の違いで判別することができます。

大明駒

まとめ

在宅の時間が増え、家の中でできることをやり尽くしてしまい、何か新しいことを始めたいという人にはうってつけではないでしょうか。将棋を打てるようになることで、思考力や集中力が向上したり、先を見通る力も身につくと言われています。

お孫さんがいるお年寄りの方も、プレゼントとして大明駒を贈れば、一緒に将棋を打つことができるようになるかもしれません。

商品情報

商品名   大明駒
公式サイト TAIMEI−KOMA

ナンスカ編集部
WRITER PROFILE

ナンスカ編集部

"日常の「何それ?」を楽しむメディア"ナンスカの編集部です。

FOLLOW US

RELATED ARTICL

関連記事

SPECIAL

特集

HOT WORDS

CATEGORY

カテゴリ

何気ない毎日に創造性のエッセンスをもたらす日常の「なにそれ?」を集めました。
ちょっとしたアクションで少しだけ視野を広げてみると、新たな発見って実は身近にあるのかも。