影の色さえも自由自在に操れる!彩る影をデザインする照明「RGB_Light」

ナンスカ編集部
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2020.06.27
RGB_Light

なにか物に光が当たってできる「影」といえば、その色は黒を想像する人が多いのではないでしょうか。物からはね返る光に「色のかたより」があることで人は色を認識しますが、実は黒ではない影も自由に作り出せるのです。

この記事では、光の三原色を利用することで、影の色をデザインする照明器具を紹介します。

「RGB_Light」とは?

RGB_Light

「RGB_Light」とは、視覚ディレクターの河野未彩さんのアイデアを形にした、影の色を自由に変えることができる新感覚の照明器具です。

2006年に、「RGB_Light」の原型となる作品「現象プロダクト_RGBの光と影」が、MITSUBISHI CHEMICAL JUNIOR DESIGN AWARD 2006 茂木健一郎賞を受賞しました。

そのアイデアを元に、現在の技術でそれを発展させ、影の色がコントロール可能なライトとして誕生しました。

影の色を自由に変えられるペンダントライト

RGB_Light

「RGB_Light」は、光の三原色を使って、「影は黒い」という常識を覆したライトです。スマホアプリから光源の色や光量を調整することで色を自由に変えることができ、その場所をアーティスティックな空間にしてくれます。ステンレス製のシェードのデザインはUFOをイメージしたもので、ヘラ絞りという手法によって加工されたものです。

異なった位置から赤・緑・青それぞれの光を放つことで白色を表現し、赤・緑・青の3色それぞれの色で独立した影を表現する点が特徴です。赤・緑・青は別々に照射され、それらが重なるところは白、重ならない部分には7色の影が現れる仕組みになっています。

ワンタッチでカラーリングが変わる9つのプリセットのほか、3灯とも電球色のみに設定することで普通のライトのように使用することもできます。普段使いもできて、特別な演出の場でも使えるので、幅広い用途で活躍しそうですね。

100年先の未来に向けて新しい価値を創造するプロジェクトの1つとして商品化

RGB_Light

「RGB_Light」は、視覚ディレクターの河野未彩さんが発案したアイディアを「未来をつくる実験区 100BANCH」がプロデュースし、株式会社Shiftallによる設計・製造⽀援を受け、商品化されました。

100BANCHは、「100年先の世界を豊かにするための実験区」というコンセプトのもとに始まった、家電メーカー大手「パナソニック」、クリエイティブエージェンシー「ロフトワーク」、飲食事業「カフェカンパニー」の3社による共同企画運営のプロジェクトです。これからの時代を担う若い世代とともに、新しい価値の創造に取り組む活動を行っています。

河野未彩さんが発案したアイデアを、株式会社Shiftallやパナソニック関連企業がバックアップし量産化が実現されました。次世代の暮らしを豊かにするという目的のもと、製品設計に着手してから約半年で発売するという、驚異のスピードで形になりました。

普段とはちがうエモーショナルな空間に変身

RGB_Light

スマホアプリの連携によって、複数の「RGB_Light」を同時に接続することができます。その数最大10台。

パーティーなど、人が集まる場所にこのプロダクトがあったら盛り上がること間違いなしです。その場に流れるBGMに合わせてライトの色合いを変えてみたり、いろんな色のアイテムを照らしてみたり、実験のような感覚でも楽しむことができます。

自室に置いて、ある一角の影を演出してみても面白いかもしれません。一本のコードでアンバランスに吊られているので、光源が揺れることで影がゆらゆらと動き、より一層アーティスティックな空間に仕上げてくれます。

まとめ

「RGB_Light」によって、「影=黒」という当然のことのような固定概念が変わるのではないでしょうか。
彩る影を自由にデザインするという一見オーバースペックに見える機能でも、使ってみると意外と楽しくなってくるような、癖になる魅力があります。

商品情報

商品名   RGB_Light
公式サイト https://rgblight.net

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