2020.07.20

コルクを再利用!循環型社会を広げる「TOKYO CORK PROJECT」

TOKYO CORK PROJECT

ワインなどを楽しんだあとのコルクはどうしていますか?ただ捨てているだけの人も多いと思います。

でも、実はコルクは再生可能な資源なんです。廃棄されるはずのコルクは、オシャレで機能的な新たな製品として生まれ変わることができます。

今回は、そんなコルクの回収・再生に取り組んでいる「TOKYO CORK PROJECT」をご紹介します。

コルクをアップサイクル! 「TOKYO CORK PROJECT」

TOKYO CORK PROJECT

2010年に始動した「TOKYO CORK PROJECT」は、飲食店などで出たコルク栓を回収し再利用する活動を行っています。

東京都内を中心とした飲食店にコルク回収BOXを設置。お客さんが楽しんだドリンクのコルク栓を、回収BOXに入れてもらいます。

東京都内だけで約500店舗、全国では約750店舗の飲食店が活動に協力。(※2017年時点)回収されたコルクは、再生資源として生まれ変わります。

「TOKYO CORK PROJECT」の再生方法は、ただのリサイクルではなく「アップサイクル」。アップサイクルとは、資源をまた同じ姿に戻すのではなく、違った姿で生まれ変わらせること。

「TOKYO CORK PROJECT」で回収されたコルクもただのコルクに再生されるだけではありません。アイディアを加えてさまざまな製品に生まれ変わっています。

コルクが生まれ変わる!アップサイクルの工程

TOKYO CORK PROJECT

ここで、回収されたコルクがどのようにアップサイクルされているのかをご紹介します。

まず、回収されたコルク栓は障害者施設へ渡り、シャンパンの金具やプラスチック製のワイン栓などの禁忌品を1つ1つ取り除き、選別・洗浄されます。

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その後、コルクメーカーで金属探知・粉砕、そして固形に戻すため圧縮。さらに、加工しやすいようブロックやシート状にカット。これで、再生コルク素材の出来上がり。ちなみに、10,500個のコルク栓から約60kg分のコルク素材が再生できるそうです。

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このブロックやシートが「TOKYO CORK PROJECT」のアイディアによって、飲食店や家庭などで使える新しい製品に生まれ変わります。

東京は日本一の再生産地!コルクは優秀な天然資源

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再生コルクの国内最大産地は東京です。東京では、年間1億5,000万本のワインが消費されています。これは、日本全体の約3分の1。(※2015年酒税調査)つまり東京は、コルク栓の宝庫。日本一の再生産地といえます。

日本ではコルクを生産できない

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日本は再生産地になれても産地にはなれません。日本では、コルクを0から生み出すことはできないためです。

コルクは、ポルトガルやスペインなど地中海沿岸に群生するコルク樫(コルクガシ)の樹皮からできています。コルク樫は、温暖で雨が少なく空気が乾燥した地域で育ちます。四季があり湿度の高い日本では育ちません。そのため、日本ではコルクを輸入しています。

コルクは超優秀な自然素材

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輸入されたコルクは、大変優秀な自然素材です。弾力性・保温性に優れ、断熱性、遮音性、耐水性もあります。さらに、軽量でわずかに通気性もあり、抗菌性が高いです。

これほどの機能をバランス良く兼ね備えている自然素材はなかなかありません。1度使って捨てるには、もったいない素材なのです。

生まれ変わったコルクたちの姿

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では、回収されたコルクが「TOKYO CORK PROJECT」によってどのように生まれ変わっているのかを具体的にご紹介します。

「TOKYO CORK PROJECT」オリジナルプロダクトとして生まれ変わる

「TOKYO CORK PROJECT」では、再生コルクを使ったオリジナル製品を販売しています。どれもアイディアの詰まったオシャレでユニークな製品です。その中から2つほどご紹介します。

1つめは、シャンパンコルクをモチーフにデザインされた椅子「STOPPER STOOL CLEAR」。座る部分には、コルク栓350個分が使用されています。

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2つ目は、コルクを子どものおもちゃ「積み木」に再生した「TOKYO CORK BRICK」。一般的な積み木と異なり、崩れても大きな音が立たず、床も傷つきません。また柔らかくて固い素材なので、万が一子ども同士で投げたりぶつけ合ったりしても安全です。

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企業や施設とのコラボで生まれ変わる

「TOKYO CORK PROJECT」では、オリジナル製品だけではなく企業や施設とのコラボレーションにも力を入れています。

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例えば、インテリアなどにこだわった渋谷にあるホテル「TRUNK(HOTEL)」では、バーやアトリエで「TOKYO CORK PROJECT」のスツールを採用。ホテル内のレストラン・バーなどには、コルクの回収BOXも設置されています。

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新宿南口の商業施設「NEWoMan」では、4Fにあるレストスペースを「TOKYO CORK PROJECT」が企画製作。株式会社ルミネが行っている環境推進プロジェクト「choroko(チョロコ)」とのコラボで実現しました。施設内の飲食店は、コルク回収に協力しています。

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他にも「TOKYO CORK PROJECT」は、企業ノベルティや店舗備品、オリジナル製品などの製作も手掛けています。

循環型社会を拡げよう

TOKYO CORK PROJECT

コルクの再生製品に興味が沸いた人も多いのではないでしょうか?
「TOKYO CORK PROJECT」をはじめ、廃棄されるはずの資源をアップサイクルする活動はどんどん広がっています。

ものを選ぶ際「再生資源かどうか」を意識する人が増えると、地球にやさしい循環型社会がい拡がっていくのではないでしょうか。

「TOKYO CORK PROJECT」公式サイト https://tokyocorkproject.jp/

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ナンスカ編集部

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"日常の「何それ?」を楽しむメディア"ナンスカの編集部です。

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