これからもずっと、団らんの中にお茶を──暮らしを豊かにする新しい茶器のかたち「frustum(フラスタム)」

センノヂ
センノヂ
2020.07.28
frustum(フラスタム)

街にはおしゃれなカフェがあふれ、飲み物ひとつとっても、さまざまな選択肢が広がる現在の日本。ネットで多くの商品情報を得ることも可能で、とても恵まれた生活環境に違いありません。
そんな背景もあり、昔のように、時間をかけて自分でお茶を淹れる必要がなくなったのかも。現に急須の用意がある家庭が減っているのです。

しかしながら、茶葉から淹れたお茶でホッとしたい、食後にはやっぱり熱い日本茶が飲みたい、という方もけっして少なくないと思うのです。
お茶は飲みたいけどなかなか気に入った茶器が見つからない、妥協してインテリアの雰囲気を損ないたくない──「frustum(フラスタム)」は、そんなモヤモヤを解消できるプロダクトです。

伝統的な美しさもありつつ、モダンで新しいセンスを感じる佇まい。そして、私たちに改めてお茶の良さを伝えるとともに、お茶との新たな付き合い方を提案する──そんな「frustum」をご紹介します。

暮らしに合った茶器を生み出すことは、お茶のある暮らしを守ること

frustum(フラスタム)

「frustum」は、国内の陶器生産量第一位を誇る、岐阜県多治見の美濃焼で作られた茶器です。
陶磁器メーカーとして、150年の歴史を持つ晋山窯ヤマツ株式会社と、プロダクトレーベル「knot」を主催するデザイン事務所「mag design labo.」とのコラボによって開発されたのがはじまり。
日本人の暮らしや、人々を取り巻く生活環境のさまざまな変化によって、茶器も従来のものから形を変えていく必要がある。そんな思いが込められています。

どんなに時代が変わっても、家族団らんの中でお茶が存在し続けられるように──「frustum」は現代の生活にマッチするよう、今在る茶器のデザインを見直すことから生まれました。

気負わずに、リラックスして使える土瓶や湯呑み。現代の暮らしに合った、新しい価値を持つ茶器の開発は、お茶のある暮らしを守ることにつながるのです。

家族が集まるときに使って欲しい…「frustum」の土瓶

frustum(フラスタム)

ところで、急須と土瓶の違いは、持ち手と容量の差にあります。みなさんご存知でしたか?
急須の持ち手は本体の真横から伸びているのに対して、土瓶は上部に「ツル」と呼ばれる異素材の持ち手が付いています。

一度に淹れられる容量については、急須が2人分、土瓶は3~4人分程度になります。やはり容量が大きい土瓶の持ち手の方が、重さがあっても持ちやすい構造のようです。
人が集まる時は、土瓶の方が重宝ということになります。まさに「大は小を兼ねる」ですね。

また、土瓶は容量が大きい分お湯が対流するので、きちんと茶葉が開きます。おいしくお茶が淹れられるメリットも見逃せないポイントに。

家族が皆で集まる時に使って欲しい…そんな願いから「frustum」では土瓶が採用されました。お茶にまつわるさまざまなシチュエーションに、ぴったりな茶器と言えるのでしょう。

お気に入りとしてずっと使いたくなる、さまざまな工夫

「frustum」の一番の特徴はデザインにありますが、見た目の美しさ以外にも、長く使いたくなるようなたくさんの工夫が凝らされています。
その秘密を見ていきましょう。

昔ながらの鉄瓶のデザインがルーツにあるモダンな土瓶

frustum(フラスタム)

「frustum」の土瓶は、円錐台を重ね合わせたようなフォルム。個性的でありながらも、洗練され、モダンな雰囲気があります。しかし、どこか古き良き日本を感じることができ、ホッとする懐かしさも。
このちょっと不思議な形は、東北地方で古くから作られてきた鉄瓶のデザインを踏襲したものなのです。そう考えると、どことなく親しみを覚えるのも不思議ではないのかも知れません。

土瓶には茶こしが付いているので、気軽に使えてお手入れも楽々。
シンプルなデザインはさまざまなライフスタイルにもスッと馴染んで、お茶のある生活を無理なく実現できるでしょう。

長く使うほどに味わい深くなる真鍮製の持ち手

frustum(フラスタム)

「frustum」の持ち手部分(ツル)は、日本有数の金属加工の街、新潟県の燕三条地区で加工された、オリジナルの真鍮製。
金属の質感と、あたたかみのある陶器のコントラストが洗練された印象を与えます。

使い続けていくうちに、変化しながら増していく「味わい」も何よりの魅力。長く使いたくなる理由のひとつです。

独自の個性を感じられる三種の釉薬

「frustum」では、それぞれ独自の味わいを持つ「黒釉」、「白釉」、「素焼き釉」の三種の釉薬が使われています。「黒釉」、「白釉」の質感はなめらかで、「素焼き釉」はざらつきのあるマットな質感が特徴。

釉薬によって手触りや風合いが異なり、好みやライフスタイルによって自分に合ったものを選ぶ楽しみがありますね。

「素焼き釉」は、この商品のために開発された釉薬を使い、素焼きの地肌そのままの美しさを活かした仕上げです。この商品のために開発された、まさに「frustum」のコンセプトカラーを表現している釉薬なのです。

frustum(フラスタム)
黒釉
frustum(フラスタム)
白釉
frustum(フラスタム)
素焼き釉

なお、一輪挿しと煎茶カップは白藍を加えた4色展開です。

frustum(フラスタム)
煎茶カップ
frustum(フラスタム)
一輪挿し

湯呑みは持ちやすくお茶の香りが楽しめるデザイン

frustum(フラスタム)

シリーズとして作られた湯呑みも土瓶と同様、本体中腹のエッジが印象的。
湯呑みの場合は、このデザインがとても機能的な役割を果たしています。

まず、手に取ったときにエッジの部分がうまい具合にひっかかり、非常に持ちやすくなっているのです。
また、上部に向けてすぼまるデザインによって飲み口が狭くなり、鼻と飲み口が近づきます。この構造によって、よりお茶の香りを感じられるように。

時代が移り変わっても、変わらない家族団らん

frustum(フラスタム)

家族が集い、思い思いにくつろぐ空間である、リビング。かつては「お茶の間」と呼ばれていたように、家族でくつろぐ空間とお茶は、切っても切れない関係にあるようにも思えます。

時代と共にライフスタイルが移り変わり、いつの間にか「お茶の間」が「リビング」へと変化した昨今。「場」の形態や呼び名が変わろうとも、そこにある家族の姿は変わらないのではないでしょうか。
これから先も変化を遂げていく人々の暮らし。どのような時代にあっても、家族団らん時のコミュニケーションではお茶が不可欠。お茶がそんな存在となるよう、「frustum」がそっと寄り添っていくように思えます。

商品情報

ブランド名 Frustum
販売元   mag design labo
商品販売ページ
・Frustum 土瓶    https://store.timeless.asia/?pid=147258917
・Frustum 湯呑    https://store.timeless.asia/?pid=147258748
・Frustum 煎茶カップ https://store.timeless.asia/?pid=151702651
・Frustum 一輪挿し  https://store.timeless.asia/?pid=151703322

センノヂ
WRITER PROFILE

センノヂ

昭和40年代のセンスに魅せられ古着やインテリアにハマるが、現在ではその頃に建てられたとおぼしきビルや住宅を愛でるのが何よりの癒し。いつか、自分でプロデュースした雑居ビルを建ててみたいです。

FOLLOW US

RELATED ARTICL

関連記事

SPECIAL

特集

HOT WORDS

CATEGORY

カテゴリ

何気ない毎日に創造性のエッセンスをもたらす日常の「なにそれ?」を集めました。
ちょっとしたアクションで少しだけ視野を広げてみると、新たな発見って実は身近にあるのかも。