ど直球なネーミングが物語る、深~い技術 使う人の心をとらえて離さない「医療器具屋さんが作った耳かき」

センノヂ
センノヂ
2020.09.29
医療器具屋さんが作った耳かき

清潔志向が高まり、最早きれい好きなのが当たり前な世の中になっています。中でも耳掃除にはいろいろとこだわりポイントを持つ人も多く、耳かきも工夫や趣向を凝らしたものが生まれています。

昔ながらの竹製の耳かきもまだまだ根強い人気ですが、昔からは想像もつかないような進化を遂げた、数多の耳かき。
今回は、その中からど直球なネーミングの「医療器具屋さんが作った耳かき」をご紹介したいと思います。

ストレートな名前に並々ならぬ自信を感じるのですが、いったいどのようなところがスゴいのでしょうか。その秘密に迫ります。

「医療器具屋さん」の高い技術力が遺憾なく発揮された耳かき

医療器具屋さんが作った耳かき

商品名を見ればもうすでにおわかりかと思いますが、この耳かきを手掛けたのは「医療器具屋さん」。
昭和47年の創業以来、40年以上にわたって金属製の医療器具を作り続けている、三祐医科工業という会社で作られました。

医療現場で使われるものとなれば体内に入れたり、直接体に触れるなど、まさに命をあずかる大変な責任が伴います。
製造工程や仕上げはとても気を遣いながら、同社では「より安心して」「より安全に」使ええることを念頭に置いた製品作りをしています。

「医療器具屋さんが作った耳かき」は、こうした製品作りの中で培われた高い技術力と製法が、遺憾なく発揮されたプロダクトです。

もしかして神の声だったのかも?!耳かきを作ったきっかけとは

医療器具屋さんが作った耳かき

ところで、なぜ医療器具を作る会社が耳かきを?そんな疑問が沸くのが自然だと思われますが、耳かき作りのきっかけになったのは、展示会でのある出来事。

綿棒のような形をした器具を展示していたところ、それを見た来場者からの「耳かきみたい」という声が相次いだそう。このひとことから発想を得て、耳かきの開発に至ったといいます。

その後改良を経て、今では主力ともいえるヒット商品に。開発以来、10年以上のロングセラーとなっています。
社長の小林保彦さんは、このときの声が神様のお告げだったのかも知れないと、とても感謝しているそうです。

「医療器具屋さんが作った耳かき」のスゴいところあれこれ

医療器具屋さんが作った耳かき

「医療器具屋さんが作った耳かき」は、先端部の耳かき部分の直径が2㎜、3㎜、4㎜の3種類。
これらは大人から耳の穴の小さな子どもまで、だれでも使いやすいようにと考えられた太さなのです。

どうしても1本に絞れない欲張りさんには、2種類の太さが使える2WAYタイプもありますよ。
4㎜でしっかり取った後に、細かいところを3㎜で仕上げ…なんて使い方もアリです。使い心地や気分によって替えてみるのもオススメです。

医療器具屋さんが作った耳かき

耳かきをどこでも持ち歩きたいという人向けに、ストラップ付きのミニサイズの耳かきも。これさえあれば出先で気になったときにちょっと、なんて使い方も実現します。

あなたの耳かきライフの幅も、きっと広がることでしょう。耳かきが好きなあの人へのプレゼントにも良さそうですよね。

硬すぎず、やわらかすぎずを実現した先端部

医療器具屋さんが作った耳かき

耳かきの先端部分は、どの角度からも掻き出せるスクリュー型。取り出した耳垢が良くわかる黒色を採用しています。

使われているのはポリアセタールというやわらかく、直接肌にあたっても安心な素材。聴診器の耳当て部分に使われることで知られ、やさしく耳垢を掻き出すことができるものです。

2㎜と3㎜のタイプではこの樹脂の部分を長くして、しなやかな柔軟性を生みだしました。この絶妙な「しなり」によってカーブのある外耳道も、傷つけることなくしっかりときれいにします。

医療器具屋さんが作った耳かき

気持ち良く耳垢を掻き出すには、ある程度の硬さも必要。耳の中を痛めないようなやわらかさだけでは成り立ちません。
「医療器具屋さんが作った耳かき」は、このちょうど良い加減を実現した、まさに「かゆいところに手が届く」耳かきなのです。

医療器具で使われる素材と、活かされた熟練の技

医療器具屋さんが作った耳かき

本体の柄の部分は、真鍮クロームメッキを使用。耳かきの先端部と同様、医療の現場で使われる器具と同じ素材を採用しています。

表面にエンボス加工という網目模様を入れることにより、すべりにくく安全に使えるように。
医療器具で使われる素材から、熟練の職人の技によって生み出される耳かき。ひとつひとつていねいに、すべてが手作業で作られます。

ムダのないシンプルなデザインから感じられるのは、やはり医療器具のようなたたずまい。
飾り気のない見た目には、マニア心をくすぐるような、カッコ良さがありますよね。

溝のカットを変えたら、手入れが楽に

医療器具屋さんが作った耳かき

耳かき部分の溝のカットにも注目。以前はかき出した耳垢が、耳かきからなかなか取れない苦労があったといいます。このときのカット部分は、ただ切り込んだだけのV字型の溝でした。

そこで、カット部分をゆるやかなU字型の溝に変更。ティッシュで拭くだけで、簡単に耳垢を取り除けるようになりました。
こうして、いつでも清潔な状態を保てる現在の形になったといいます。

些細に思えることでも改良をしていった「医療器具屋さんが作った耳かき」。こだわりの使いやすさは、こうした積み重ねがあって生まれたのではないでしょうか。

「深い技術=ディープテク」を活かした身近な製品の開発へ

医療器具屋さんが作った耳かき

長きにわたり医療器具を作り続けてきた同社。今後は毛抜きや爪切りなど、身体のケアにまつわるものの開発にも目を向けているそう。

細やかな精度を要する製品作りで培った、ハイテクでも、ローテクでもない「深い技術=ディープテク」。
身近に使う製品にこれらの技術が活かされるのが、今からとても楽しみですね!

商品情報

商品名   医療器具屋さんが作った耳かき
販売元   三祐医科工業株式会社
公式サイト https://www.sanyu-med.jp/product

センノヂ
WRITER PROFILE

センノヂ

昭和40年代のセンスに魅せられ古着やインテリアにハマるが、現在ではその頃に建てられたとおぼしきビルや住宅を愛でるのが何よりの癒し。いつか、自分でプロデュースした雑居ビルを建ててみたいです。

FOLLOW US

RELATED ARTICL

関連記事

SPECIAL

特集

HOT WORDS

CATEGORY

カテゴリ

何気ない毎日に創造性のエッセンスをもたらす日常の「なにそれ?」を集めました。
ちょっとしたアクションで少しだけ視野を広げてみると、新たな発見って実は身近にあるのかも。