もう無駄に傘は買わないし、捨てない。届けたいのはハッピーな「濡れない体験」 傘のシェアリングサービス「アイカサ」

センノヂ
センノヂ
2020.10.31
アイカサ

いつも折りたたみ傘を持ち歩いているのに、その日に限って置いてきていた。朝出かける時に傘を持ってこようか、相当迷ったあげく持っていくのをやめた…そういう日に限ってにわか雨が、なんて経験はありませんか?

仕方なくコンビニでビニール傘を買ったけど、駅に着くまでに雨は止んで、また家のビニール傘が増えた…。ビニール傘の使い捨てにはなんだか釈然としない思いばかりという人も、きっといるはず。

「アイカサ」はスマホのアプリを使って、手軽に傘を借りられる、傘のシェアリングサービス。傘を持ち歩かなくて済む上に、環境にも配慮したとっても便利なシステムなのです。

邪魔になりがちな傘を持たなくても良いなんて、利用しない手はありませんよね。どのようなものなのか、さっそくご紹介します。

「雨に濡れない体験」を届ける「アイカサ」とは?

アイカサ

「アイカサ」は、アイカサスポットと呼ばれる傘立てから、登録ユーザーがいつでも傘を借りられるサービス。

会社近くのスポットで借りたあと、駅のスポットで返す──そんな小回りの利く便利さが「アイカサ」の魅力ですが、今まで急な雨のたびに消費されてきた、使い捨て傘の使用を減らしたい、そんな思いから立ち上げられました。

「アイカサ」では、本当に欲しいのは使い捨てられる傘ではなく、「雨に濡れない体験」だという考えのもと、サービスを提供しています。

2020年6月のサービスのアップデート時にスマホアプリを導入し、レンタルから返却まで、すべて簡単なスマホの操作のみで行えるように。ますます便利になり、さらに拡大を続けています。

大量に捨てられるビニール傘を減らすために…「アイカサ」が生まれたワケ

アイカサ  代表の丸川照司さん
代表の丸川照司さん

どこの家にも何本もあって、会社や店の傘立てはいつの間にか放置されたビニール傘でいっぱいに。正直あまり見栄えの良い光景ではありませんよね。
皆さんは、ビニール傘の行く末をご存じでしょうか?

日本では年間およそ8000万本のビニール傘が消費され、その消費量は世界で第一位と言われています。そしてその大部分は使い捨ての運命に。
さらに捨てられたビニール傘は、処分に手間やコストがかかる上にリサイクルもしづらく、ほとんどが埋め立てられているのが現状なのです。

アイカサ

もっと地球の環境に配慮して、使い捨てられるだけの傘をなくしたい。そんな思いを持ち、ムダな傘を捨てないために、どうするべきかを考えられたのが「アイカサ」というサービスです。

急な雨の中、コンビニにビニール傘を買いに走った経験は、誰しも一度や二度はあるはず。そんなひとりひとりの行動を変えていくことが、ビニール傘の消費を止めるのかも知れません。

アップデートによって、さらに便利になった「アイカサ」

2020年6月にアップデートされた「アイカサ」。ここでは「アイカサ」の使い方や便利な点をご紹介します。

一秒でも早く!独自のアプリでさらに便利に

アイカサ

独自のアプリの導入により、傘を借りるまでの動作がかなり簡易化されスムーズに。
スポットの傘立てのQRコード(二次元コード)を読み込むだけで、すぐに傘を使えるようになりました。

アップデート前はダイヤルロックを外す手間がありましたが、一秒でも早く傘を借りたい!というユーザーの願いに応えるかたちに。

雨を知らせてびしょ濡れ回避

「アイカサ」には、一部サービスとして雨が降りそうになるとお知らせしたり、さらにユーザーの現在地から最寄りのアイカサスポットを検索できるサービスも。

こんなきめ細かいサポートがあれば、急な雨にもあわてずに済みますね。ユーザーへ利用をうながす効果もあり、まさに一石二鳥。

「アイカサ」の利用料を知ればビニール傘を買いたくなくなるかも

アイカサ

「アイカサ」の利用料金は「通常プラン」で24時間で70円。同月内ならば6日以降、420円で課金はストップされます。

日本ではひと月に平均10日ほど雨が降ると言われますが、ビニール傘を買うよりも、ずっとリーズナブルなのは一目瞭然。
また月額280円の「使い放題プラン」もあるので、使う頻度によって使い分けることも可能になります。

さらに詳しいご使用方法の説明動画はこちら

捨てずにずっと使い続けられる「リペアラブル」な傘

アイカサ

「アイカサ」で使用されているのは、株式会社サエラの簡単に壊れることのない半永久的に使える傘。
グラスファイバーを使用した骨組みで、強風時も安心な耐久性を確保するとともに、何よりも「リペアラブル」という点に力を入れています。

これまでどこか1本でも骨が折れた場合には、修理できずに捨てられることが多かった傘。「アイカサ」はパーツ交換が可能な構造のため、捨てずにずっと使い続けられるのが特徴です。まさに環境への配慮がかたちになった傘と言えるでしょう。
また、パーツには金属を使っていないので、錆びによる劣化の心配もありません。

アイカサ

そのほかにも強力な撥水加工や、平面に加工された安全な先端部、テーブルに掛けやすいストッパーをつけたハンドルなど、機能面での工夫もたくさん。
環境に配慮され、エコに貢献するための工夫はもちろん、便利で使ってみたくなる魅力にあふれる「アイカサ」。

傘は無駄に買うものではないし、所有することもない。必要なときだけシェアするのが当たり前、そんな時代がやってくるかも知れません。

サービス情報

サービス名 アイカサ
提供元   株式会社Nature Innovation Group
公式サイト https://www.i-kasa.com/

センノヂ
WRITER PROFILE

センノヂ

昭和40年代のセンスに魅せられ古着やインテリアにハマるが、現在ではその頃に建てられたとおぼしきビルや住宅を愛でるのが何よりの癒し。いつか、自分でプロデュースした雑居ビルを建ててみたいです。

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