削った分だけ新鮮に香る いつでも自分だけの森にいる清々しさ「木聞器 – KiKiKi」

センノヂ
センノヂ
2020.09.03
木聞器 - KiKiKi

ストレスを軽減したり、リラックス効果が期待できるといわれるアロマ。あなたはどんな香りが好きですか?
巷にはアロマに関するグッズがあふれ、生活の中で取り入れる人も多いようです。
香りがもたらす効果について、皆それだけ関心が高いということなのでしょう。

香りを使ってのリラックスと言われると、部屋全体を香らせるお香やディフューザーなどが思い浮かびますが、今回ご紹介する「木聞器 - KiKiKi」はもっと手軽に、パーソナルな範囲での香りを生み出すのが特徴。

「木聞器」が珍しいのは、鉛筆削りの要領で木のスティックを削るところでしょうか。削った木の屑からは新鮮な木の香りが感じられ、まるで森にいるような気分を味わえるというもの。
そんな「香り」という木の個性を存分に楽しめるプロダクト「木聞器」をご紹介します。

削っているのは鉛筆!?新鮮な木の香りの秘密

木聞器 - KiKiKi

「木聞器」は、木の香りを自分だけでそっと楽しめるプロダクト。鉛筆のような形の木のスティックを削り器で削れば、いつでも新鮮な香りが味わえる仕組みです。

このスティックは香筆という名前で、天然の木々から作られています。確かに、形も削る様子もまるで鉛筆。実にしっくり来るネーミングですね。

木の香りは削った直後が一番強く香り、そのピークを過ぎると薄れていくといわれます。
「木聞器」はいつでもどこにいても、削りたての木の一番いい香りを自分だけで楽しめるのが魅力。きっとリラックスやリフレッシュに役立つツールとなるでしょう。

お茶を聞くように…そっと香る「木聞器」の削り器

木の感触がやさしく、手にしっくりと馴染みながら香筆を削れる「木聞器」専用の削り器。
お茶を聞くように香りを楽しんでもらいたいという思いから、杯のような形に。香りをそっと嗅ぐ動作はとても優雅で、見ているだけでも癒されます。

素材は、高級家具材として使われるウォールナットとブラックチェリーの無垢材。職人の精密な技によって、ひとつひとつ丁寧に削り出して作られています。
天然の無垢材ならではの味わい深い変化も楽しみですね。

木聞器 - KiKiKi
木聞器 セット(左:ウォールナット 右:ブラックチェリー)

日本の森で育った個性ある香り、それぞれ違いを楽しんで

「木聞器」の香筆に使われている樹種をご紹介します。これらは日本の森で育った木々の中でも、特に個性ある香りを持つ樹種を広葉樹、針葉樹から選別したものです。

こうして見ると色や木目もそれぞれに個性があり、見た目だけでもかなりの違いがあることがわかると思います。視覚からの情報も「木聞器」の魅力のひとつ。
「木聞器」は五感を使って楽しむプロダクトなのです。

木聞器 - KiKiKi
香筆(左:ひのき 右:すぎ)
木聞器 - KiKiKi
香筆(左:ひば 右:ねずみさし)
木聞器 - KiKiKi
香筆(左:くすのき 右:もみ)
木聞器 - KiKiKi
香筆(左:つが 右:秋田すぎ)
木聞器 - KiKiKi
香筆(左:屋久すぎ 右:木曽ひのき)

五感をフルに活動させて楽しむ「木聞器」の味わい

それでは、実際にどのように「木聞器」を使うのかをご説明します。でも説明というほどむずかしくはなく、本当に手軽に楽しめるものだとわかってもらえると思います。

木聞器 - KiKiKi

気分や好みで選んだ香筆を、削り器に差し込んで削ります。
削り方は、子どもの頃の鉛筆削りを思い出せばとてもカンタン。

静かに香筆を回すと杯のような入れ物に削り屑がひろがりますが、その様子はまるで小さな花が咲いたよう。
このとき、削る音や手に伝わる木の硬さ、感触も静かに感じてみましょう。

削り屑ひとつとっても、それぞれの樹種の色味の違いや木目のあらわれ方など、見ていてけっして退屈しません。

木聞器 - KiKiKi

削り屑がたまったら、削りたての木の香りを楽しみます。嗅覚に集中していると、それぞれの木の持つ香りの違いや、自然のままの木の香りがいかに強いかなど、きっと驚かされることがあるはずです。

このように、淡々と木の香りに集中する時間を取ることで、次第に心が落ち着いてくるのかも知れません。
さらに「木聞器」を通じての五感への刺激が、まるで森にいるかのような心地良さをもたらしてくれるでしょう。

形ある「もの」から、目には見えない「香り」という個性へ

木聞器 - KiKiKi

これまで素材として木の持ち味は、家具や身の周りで使われる道具など、目に見える形ある「もの」として表現されるのがほとんどでした。
そんな木の個性や魅力を「もの」としてではなく、そのまま味わうことができないか──「木聞器」が作られたのは、そんな思いからでした。

お茶の味や香りを楽しんで「聞く」ように、木の香りを「聞く」器で「木聞器」。
木の持つ個性の中でも、形としては見えない「香り」という価値に目を向けたプロダクトとして「木聞器」は生まれました。

気分を切り替えたり、仕事に集中したいときなど──木が持つ豊かな個性の中に、静かに身を置く時間を取ってみてはいかがでしょう。
お茶を飲んで一服するように「木聞器」でリフレッシュするほんの少しの時間が、あなたを幸せにするのかも知れません。

商品情報

ブランド名 木聞器 – KiKiKi
販売元   HEREDIA KOMIYAMA
公式サイト https://www.kikiki-japan.com/
商品販売ページ https://kikiki-japan.stores.jp/

センノヂ
WRITER PROFILE

センノヂ

昭和40年代のセンスに魅せられ古着やインテリアにハマるが、現在ではその頃に建てられたとおぼしきビルや住宅を愛でるのが何よりの癒し。いつか、自分でプロデュースした雑居ビルを建ててみたいです。

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