この心地良さと、音を伝えたい──そばに置いて音を楽しめば、心が豊かになる「久乗おりん」

センノヂ
センノヂ
2021.04.01
久乗おりん

「おりん」と聞いて、すぐに何のことかわかるという人は、いったいどのくらいいるでしょうか。
おりんとは仏壇のそばに置かれている、音を鳴らすための金属製の仏具。仏様に手を合わせる際に棒のようなもので音を出す、そう、おわんのような形をした、「チーン」と鳴らすあの仏具です。

「久乗おりん」は従来にはなかった、仏具らしくないおりん。私たちの暮らしに溶け込み、癒しの効果や心地良い影響をもたらす、いわば、日常使いのできる道具。

使えばきっとわかる「久乗おりん」の心地良さや特徴について、ご紹介していきます。

「音を伝えたい」という想いを形にした、暮らしに取り入れられるおりん

本来、お経の読みはじめや区切りの合図として鳴らされるおりん。しかし一般家庭の仏壇のおりんには、仏様に対しての「これから拝みますよ」という合図の意味合いがあるようです。
極楽浄土まで届くといわれるおりんの美しい音色。その心が洗われるような音色が、私たちと亡き人とを繋ぐ、架け橋のようなものと考えられたのでしょう。

久乗おりん

そんな心地良さのあるおりんの音を、仏具だけにとどまらず、日常の暮らしの中でも楽しめるようにと作られたのが「久乗おりん」です。

「久乗おりん」を手掛けたのは、富山県高岡市で神仏具制作・卸を営む山口久乗。鋳物の街として知られるこの地において、110年以上の長きにわたり仏具を作り続ける老舗です。
そんな同社がどうしても作りたかったのが、使う人にとってもっと身近で、暮らしに取り入れられるおりんでした。

KARIMOKU CAT(カリモクキャット)

聞いて心地良く、楽しみながら心が豊かになる「音を伝えたい」という想い。これを形にしたのが、デザイナーの磯野梨影さんです。
磯野さんが手掛けた「優凛シリーズ」や「虹シリーズ」をはじめとするおりんたちは、日々の生活の中に彩りをもたらしてくれます。

スタイリッシュで優美、そしてどこか温かみのある世界観によって、仏様のためだけでない「久乗おりん」というプロダクトが実現しました。

canvas storeでは、磯野梨影さんデザインの「ceramic mimic fabric」シリーズをご紹介しています。

自然の音の心地良さの秘密「1/fのゆらぎ」がある音色

人が心地良く感じられる、自然の音。波の音や雨音、小鳥のさえずりをはじめ、風にそよぐ木々の音、小川のせせらぎや虫の声…。これらの音を聞いて癒されたとか、なんだかリフレッシュできた──そんな経験のある人も、きっといると思います。
それもそのはず、この自然の音には人が癒される理由が──それが「1/fのゆらぎ」という特徴。

自然界に存在するものにとって、必ずあるといわれる「ゆらぎ」。その中には規則的なゆらぎだけではなく、一定ではない、不規則なゆらぎも含まれます。
「1/fのゆらぎ」とは、この規則的なゆらぎと不規則なゆらぎが調和した状態を指します。

久乗おりん

一方、生体リズムが「1/fのゆらぎ」である人間は、音などから五感で「1/fのゆらぎ」を感じ取ると、生体リズムが共鳴、自律神経が整い、精神が安定するとされています。
これが「1/fのゆらぎ」の癒し効果。
特に「1/fのゆらぎ」がある自然の音など聞くことで、脳波にはリラクゼーション効果のあるα波が増加。「1/fのゆらぎ」によってリラックスできるのは、そんな理由があったのです。

2005年に山口久乗では、音声・音響の鑑定分野での実績を誇る、日本音響研究所に分析を依頼。その結果「久乗おりん」の音色には「1/fのゆらぎ」の存在が認められています。

地元高岡市では学校のチャイムをはじめ、北陸新幹線の新高岡駅の発車音など、公共の場の音として使われるおりん。大変親しまれ、なくてはならない存在であることが伺えます。

従来のおりんとはまったく異なる、さまざまな個性を持つ「久乗おりん」

久乗おりん

「久乗おりん」のラインナップは、従来のおりんとはまったく異なる、さまざまな個性を持ったおりんが揃います。かわいらしいデザインもさることながら、日常に溶け込んでいろんな使い方ができるのが特徴。

「久乗おりん」ならではのコンセプトが感じられる、いくつかをご紹介します。

そこかしこから…日常に寄り添ってくれる存在「どありん」

久乗おりん

玄関やお部屋、冷蔵庫や戸棚など…扉を開けるたびに澄んだ音が響き、いつでも私たちの暮らしに寄り添ってくれる存在に。「どありん」は全部で4タイプ。それぞれ個性あるデザインや音色から、好みに合ったものを選ぶ楽しみもありますね。

久乗おりん

さわやかなおりんの音があれば、家に一人で居てもきっと寂しくないはず。
家族と暮らす人ならば、いつでも誰かの気配が感じられるのがのが良いですね。

インテリアとして楽しむ音に…「ことりん」

かわいらしい小鳥をかたどった「ことりん」。尻尾の部分にそっと触れると、揺れながら軽やかな音を鳴らします。その様子はまるで、窓辺から遊びに来た小鳥がさえずっているよう。

久乗おりん

インテリアとしても心躍るデザインですが、しっかりとした音が出るので呼び鈴としてもとっても有能。
くちばしに入ったスリットには手紙も挟めるので、ちょっとしたメッセージも届けられますよ。

いつでも一緒に…お出かけ先が癒しの空間に「おともりん」

桂樹舎の手漉き和紙の袋に入れて、いつでも一緒に連れていける「おともりん」は、天然石で鳴らすタイプのおりん。なんだか神秘的でワクワクしますよね。

久乗おりん

石の持つ効能や、インスピレーションで天然石を選んでみるのも楽しそう。
一緒にお出かけできるから、自然の中で鳴らす音の心地良さを、思いっきり味わってみてください。
畳んだ和紙の袋の台座に乗せて、どこでも音を楽しめます!

忙しない日常の中に加えてみたい、そっと寄り添いながら包み込む安心感

久乗おりん

古来より場を清め、邪気を払うものとされていたおりんの音色。清らかで澄み切った音色を聞くと、確かに心の中の澱をきれいに取り去ってくれるような、そんな心地良さが感じられます。

日々の生活の中におりんの音を取り入れ、リラックスしたり気分を切り替えたり──人々の心にそっと寄り添う音には、目には見えないもののきっと計り知れない効果があると思います。
まるで包み込むような安心感をくれるおりんの音色。忙しない日常の中に加えてみてはいかがでしょうか?

商品情報

商品名   久乗おりん
販売元   株式会社 山口久乗
公式サイト https://www.kyujo-orin.com/
商品販売ページ https://shop.kyujo-orin.co/

センノヂ
WRITER PROFILE

センノヂ

昭和40年代のセンスに魅せられ古着やインテリアにハマるが、現在ではその頃に建てられたとおぼしきビルや住宅を愛でるのが何よりの癒し。いつか、自分でプロデュースした雑居ビルを建ててみたいです。

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