
こんにちは!たぬき好きのイラストレーター、田中チズコです。
都内を走る最もポピュラーな電車といえば山手線。
そんな山手線の知られざるナンスカを、お散歩好きのたぬきくん(以下:)と好奇心旺盛な山さん(以下:
)と共にレポートします。第2回目は浜松町。どんなナンスカが見つかるでしょう?
「浜松町」のイメージってナンスカ?
ビジネス街って感じで、ちょっと堅いイメージだよね。
気軽に遊べる場所もなさそうだし、あんまり馴染みがないなぁ。
さてさて、実際は如何に?
今回はJR浜松町駅から芝大神宮を経由し、線路周辺をぐるりと歩いてみました。
駅の人気者、小便小僧

ねぇ君、トイレはあっちだよ〜。
たぬきくん、誰としゃべってるのかと思えば……
JR浜松町駅の3・4番ホームの端っこに、ドラゴンボールのキャラクターや五輪メダリストなどのユニークな格好でしばしば注目を集めているブロンズの小便小僧がいます。
この子がやってきたのは1952(昭和27)年。鉄道開通80周年を記念して、当時の駅長の友人である歯医者さんより寄贈され、かつては一般女性が着せ替えを行っていました。彼女が亡くなってしばらくは裸のままでしたが、1986(昭和61)年、消防署が防災PRのために地元の手芸グループ「あじさい」に衣装づくりを依頼。それから30年以上、月替わりで衣装が作られていて、着替えを見ようと訪れるファンもいるのだそうです。
小便小僧を中心に駅と地域とお客さんとの心の交流が生まれていることを知って、ほんわか温かな気持ちになりました。
根気が大事!アツい言葉の貯金塚

根気根気、何事も根気!ネバーギブアーップ!!
アツい言葉に大黒様、なんだか景気がいい石碑だね〜!
JR浜松町駅から大門駅方面に歩いた先にある芝大神宮。その階段下の右手にひっそりとあるのがこちらの「貯金塚」です。武者小路実篤による「根気根気 何事も根気」というアツ〜い言葉が印象的な石碑です。不動貯金銀行(のちの協和銀行、りそな銀行)創業者である牧野元次郎氏が、関東大震災でどこの銀行もお金が下ろせない中、ただ一つ全額払い戻しを断行したことを記念して建てられたのだとか。
芝大神宮は「関東のお伊勢さま」とも言われる由緒ある神社。参道に入るとこれまでの街中の空気が一変し、清々しいものを感じました。色々とユニークな要素を持った神社なので、ディープスポット好きの方にもおすすめです。
イタリア生まれの秘密の花園

わぁ〜、おしゃれな彫刻がたくさん並んでる〜!
まるで外国に来たみたいだね!あれ、たぬきくん何やってるの?
芝大神宮から線路を挟んだ向こう側、高級分譲マンションのお隣に突如現れる茂み。生垣で囲まれた秘密の花園のようなここが、日本との友好を願ってイタリアから寄贈された「イタリア公園」です。
本格的なイタリア式庭園の外観やイタリア製の彫刻や噴水など、かなりイタリア度の高い空間。ベンチに腰掛けてパニーニとエスプレッソで一服、なんてのも乙なものですね。
天空の癒しスポット、シーサイド★トップ

まさか浜松町に展望台があるなんてね!
くぅ、夕陽が目に沁みるなぁ……
JR浜松町駅のお隣、世界貿易センタービルの40階にあるのが「展望台 シーサイド・トップ」。入口のレトロなロゴマークにグッときましたが、それもそのはず。1975年オープンで来年50周年を迎えるそうです。平日ということもあり落ち着いた雰囲気で、まさに大人の空間。休憩に勉強にと、皆さん思い思いに過ごしています。地上152m、360度の眺めは開放感に溢れ、東京の名所もぐるりと見渡せます。
東京タワーに沈む夕陽を眺めてすっかりリラックスしてしまい、街の歩み、ひいては人類の歩みにまで思いを馳せ、時間を忘れて過ごしました。



がんばる人を応援してくれる街、浜松町
小便小僧に服を着せて楽しませてくれたり、やけにアツい言葉があったり……浜松町って、思ったよりも親しみやすい場所なのかも。
イタリアの人の想いが詰まった公園も老舗の展望台も、働く人たちの癒しスポットになってるみたいだし。浜松町は、がんばる人を応援してくれる街なんだね!
浜松町で心休まる場所を見つけ、リフレッシュした一行。次回、新橋編もどうぞお楽しみに〜。
今回歩いたところはこちらです!

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