2019.08.17

山手線のナンスカ 〜新橋編〜

山手線のナンスカ 新橋編

こんにちは!たぬき好きのイラストレーター、田中チズコです。

都内を走る最もポピュラーな電車といえば山手線。

そんな山手線の知られざるナンスカを、お散歩好きのたぬきくん(以下:)と好奇心旺盛な山さん(以下:)と共にレポートしてゆきたいと思います。

第三回目は新橋。どんなナンスカが見つかるでしょう?

「新橋」のイメージってナンスカ?

 なんといってもサラリーマンの街だよね。みんな忙しく歩いていそう。

 そして夜になったら赤ちょうちんでちょいと一杯、ってね♪

はてさて、ホントにそれだけでしょうか?

今回はJR新橋駅から定番のSL広場に出て、駅の西側をぐるりと歩いてみました。

定番のSL広場

山手線 新橋SL広場

 昔はたくさんの人がこれに乗って上京して来たんだろうなぁ。

 あれっ?どうやらこのSL、東京を走ったことがないみたいだよ!

街頭インタビューでもしばしば登場する駅前のSL広場には、本物の蒸気機関車が展示されています。きっとこの地にゆかりのある車両なんだろう、大半の方がそう思うことでしょう。ところがこの車両、なんと一度も東京を走ったことがないのだとか。

1945(昭和20)年に誕生したC11 292号は、引退までの27年間、東京から遠く離れた兵庫〜岡山付近のローカル線として活躍していました。1972年の鉄道開業100周年記念で新橋の駅前にやって来たのは、引退後の状態がよかったからだそう。展示車両となって都会の真ん中に置かれた今も、SLの記憶の奥には中国地方の山並みやのどかな風景が刻まれているのかもしれませんね。

扉を開くとそこは馬の世界、 Gate J.

Gate.J 新橋の競馬スポット

 わぁ、立派な馬がいるぞ!ほら、ニンジンお食べ〜。

 ディープインパクトだね!やっぱりかっこいいな〜。

SL広場から繁華街を3分ほど歩くと、白い柱にGata J.の文字が。白と緑の清潔感のあるエントランスに入ると、先日この世を旅立った伝説の名馬ディープインパクトが出迎えてくれます。日本中央競馬会(JRA)が運営するここ「Gate J.」は、街中の気軽に立ち寄れる“馬の情報発信スペース”。オープンな施設で設備のほぼ全てを無料で利用できるのですが、その資料の充実っぷりがすごいのです。

雑誌や書籍など、約3000冊の競馬に関する刊行物を自由に閲覧できたり…(競馬の四季報なんてあるんですね!)

競馬の四季報

レース結果や血統など、馬に関する情報をパソコンで検索できたり…

競馬情報を検索

大型ディスプレイで競馬の映像が流れていたり…

競馬の最新情報を大型ビジョンで。

まさに競馬の研究所!資料コーナーの座席では、皆さん熱心に研究(予想でしょうか?)をされていました。

ここはまるで、競馬の研究所

玄人向けのものだけではありません。競馬のことはさっぱりな方でも手に取りやすい馬に関するエッセイや漫画、生物としての馬に関する書籍もあります。パソコンでは日本各地の馬にまつわる祭りの映像を楽しむこともできます。

馬と祭り

そして忘れちゃならない、充実のお土産コーナー!ファンシーなアイテムはもちろんのこと、馬のひづめにつける蹄鉄も「すべらない」にかけた受験のお守りとして販売されています。

馬のひづめ

スタッフの方に声をかければ馬券の買い方も教えてくださるそうです(※)。

競馬のみならず、古来から人の生活と共にある馬文化にも触れることのできる「Gate J.」は、まさに馬の世界への扉。ちょっと時間が空いたとき、ふらりと立ち寄れるアカデミックな穴場スポットですよ。

※Gate J.では馬券の販売はしておりません。付近の場外馬券場にて購入が可能です。

Gate J.公式サイト:https://gatej.jp/tokyo/index.html

ビルの間のレトロフューチャー、烏森神社

烏森神社

 あっ、路地の奥に神社があるよ!

 ずいぶんと不思議な形の鳥居だなぁ〜。

SL広場からもほど近い細い路地、頭上の電線をくぐって進むと烏森神社があります。鳥居と本殿のてっぺんにある2本のアンテナのような出っ張りは、どことなくレトロフューチャー。伝統を加味しつつも、伸びゆく新橋にふさわしい近代的なデザインを、という氏子の方々の熱い想いで昭和46年に竣工されたそう。

見た目こそ近代的ではありますが、実は1000年以上の歴史がある古い神社で、平安や室町の時代には将軍が戦勝を祈願してお参りに訪れています。その縁起に由来して必勝祈願の成就にご利益があると言われる一方で、芸能の神様を祀っている数少ない神社としても知られ、技芸上達を願う人々も参拝に訪れます。

烏森神社公式サイト:http://karasumorijinja.or.jp/

ディープなランドマーク、ニュー新橋ビル

ニュー新橋ビル

 ヒィ〜、歩き疲れてラブリーなジュース屋さんの幻覚が……

 ゴクゴク……たぬきくんってば、これは幻なんかじゃないよ〜!

新橋のサラリーマンに愛され、いつも賑わっているのが駅前のニュー新橋ビル。昭和の匂い漂うこちらの1階に「ベジタリアン」はあります。見ただけで元気が湧いてくるようなビタミンカラーの店内には、豊富な品揃えのジュースたちがずらり。バナナやりんごなど王道のものから、玉ねぎやウコン、ゴーヤやアロエなどいかにも健康効果の高い食材を使ったものまで、働く人たちの体を思い遣ったラインナップです。1杯のジュースに凝縮されたフレッシュパワーが、気持ちまで元気にさせてくれますよ。

他にも、ニュー新橋ビルには昔ながらの薄暗いゲーセンが数店舗あって、懐かしの筐体が現役で活躍しています。2階フロアの奥に進むと台湾や中国のマッサージ屋さんが軒を連ねていてディープな気配がむんむんです。気になる方はぜひ探検してみてくださいね。

一歩入れば親しみやすさ溢れる街、新橋

 SLに競馬に神社にレトロな商業ビルに…新橋っていろんな文化が集まっているんだなぁ〜!

 サラリーマンが行き交う忙しい街だと思っていたけど、一歩踏み込んでみると親しみやすさに溢れているよね。それぞれに歴史があって、血が通ってる感じがしたよ。

新橋で人々と文化の温もりに触れた一行。

今回歩いたところはこちらです!

新橋マップ

次回は有楽町、どんなナンスカが見つかるかな〜。

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田中チズコ

田中チズコ

1986年、福島生まれ東京育ち。 大学卒業後、玩具雑貨メーカーにてキャラクターグッズの企画開発に携わる。2015年頃よりフリーで雑誌や書籍等のイラストを担当。たぬきの置物が好きです。
Twitter:@nihon_chizu
Instagram:@nihon_chizu

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