玄関の「もたもた」をスマートに変える魔法のクリップ -METAPHYS「cliph」

山口 真央
山口 真央
2020.08.17

「いらっしゃいませ、お座敷へどうぞ!」
そんな威勢のいい店員さんの声と裏腹に、ちょっとだけ顔をしかめる私。
……今日、脱ぎ履きしにくい靴で来ちゃったんだよなぁ。

そんな経験、ありませんか?
高いヒールや今はやりのメンズライクな革靴。見た目はとてもかわいいけれど、脱ぎ履きしにくい靴でお座敷に通されると、ほんのちょっとだけ気持ちがブルーになってしまいます。

楽しいひとときを終えて、靴を履いているときは時間がかかり、後ろが詰まってしまったり、かといって目上の人に先に出ていただくわけにも……。三和土に用意された大きな靴ベラは、女性が使うのは少しためらわれますし、その靴ベラもどこにでも常備されているわけではありません。

もちろん男性にとってもこの問題は“あるある”な話。ビジネスシーンに欠かせない革靴は、やはりスマートに、かっこよく履きこなしたいもの。革靴のかかと部分をつぶしながらでは、見た目にも、革靴にとってもよくありません。

ならば、ポケットに靴ベラを忍ばせておけばいいんじゃない? いやいやそんな小さな靴ベラあるわけ……ありました。ジャケットのポケットにスッとしまえる、とてもコンパクトな靴ベラ「cliph」をご紹介します。

METAPHYS「cliph」
METAPHYS「cliph」

長さは10センチ、重さはたったの16g。まるでペンのように扱える靴ベラ

コンパクトでスリムなカタチをした「cliph」は、長さ10センチ、厚みは1センチほどで、重さはわずか16g。ボールペンとほぼ変わらない形状で、ジャケットの胸ポケットや内ポケットに挿して持ち歩くことができる、小さなパーソナル靴ベラです。

METAPHYS「cliph」

そのこだわりはなんといっても収納のしやすさ。ジャケットの内ポケットにも、ほら。まるで素敵な万年筆を挿しているかのような佇まい。軽くて厚みもないので、ポケットが膨らんでしまうというようなこともありません。

METAPHYS「cliph」

ビジネスバッグに挿しても、違和感なく、スッとなじんでくれるのがうれしいポイント。クリップ部分だけではまさか靴ベラだとは思いませんよね。

METAPHYS「cliph」

小さな靴ベラではありますが、その機能はもちろんしっかり。革靴のかかとをつぶしてしまうこともなく、スムーズかつスマートに靴を履けます。もちろん女性のヒールやパンプスにもピッタリ。小さいからこそ、女性の小さな靴の履き口も傷めることなく靴を大切に履けそうです。

METAPHYS「cliph」

梱包はシックな黒い紙箱。見た目にも美しいので、プレゼントにもピッタリです。カラーバリエーションはシルバーとブラックの2つ。ブラックはより大人っぽい印象なので、目上の方への贈り物としてもいいかもしれませんね。

新しいデザインと精密な技術の融合がもたらした、靴ベラをジャケットに挿すという発想

「cliph」をはじめ、「METAPHYS」を企画するのは、大阪にある株式会社ハーズ実験デザイン研究所。その社名のとおり、インダストリアルデザインを中心としたデザインを広く請けおい、「METAPHYS」は3つの大きな事業柱のひとつとして位置づけられています。

そんな同社が企画した、今までにない発想でもたらされる「手のひらサイズの靴ベラ」というプロダクト。小さいうえに薄い金属を優美に曲げて製造されるため、製造側にも高い技術力が必要です。

METAPHYS「cliph」

そんな製造を可能にしたのが部品加工メーカーの株式会社田中製作所。高度な技術を持ち、自動車などの重要部品を請け負っている会社ですが、ハーズ実験デザイン研究所が提案した難しいデザインを実現した、いくつもの企業が連携した新しい「モノの在り方」といえるでしょう。

METAPHYSでは、「cliph」以外にもさまざまなデザインプロダクトがそろっています。ぜひ、その新しい考えの一端をのぞいてみてください。

商品情報

商品名  cliph
販売元   株式会社ハーズ実験デザイン研究所
公式サイト http://store.metaphys.jp/product/item/cliph-85080/

山口 真央
WRITER PROFILE

山口 真央

北関東出身・都内在住のライター/編集者。音楽と本と野球とお酒、深夜ラジオをこよなく愛する平成のゆとり世代です。

Twitter:@kmiycan

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