大切な植木を伐採せずに里親に出すという選択肢が新しい!「植木の里親プロジェクト」

ナンスカ編集部
ナンスカ編集部
2023.10.24

持ち家に大きな庭木がある場合や、やむを得ない事情で植木を育てることができなくなった場合、あなたならどうしますか?
日本では、古来より木には神様がいて、家を守ってくれているという考え方から、伐採するのは良くないと考えている方もいるようです。

私の妹が生まれた時、おじいちゃんが誕生を記念して梅の木を植えました。あんなに小さな枝だけだったのに、22年経って立派に綺麗な花や実を付けているのを見ると感慨深い気持ちになります。もしも、それが伐採する必要に迫られたら…。

そこで今回は、このような思いの詰まった植木を、伐採せずに保護する素敵なサービス「植木の里親プロジェクト」を詳しく見ていきましょう。

伐採に迫られた植木を新しい里親へ託すサービス

植木の里親プロジェクト
画像出典:株式会社 やましたグリーン公式HP

「植木の里親プロジェクト」は、株式会社 やましたグリーンが2012年に始めたサービスです。植木を引き取ってほしい人と、植木の里親になりたい人とをつなぐ橋渡しを行っています。

大切に育ててきた植木をやむを得ず手離すことになった人の思いを受け継ぎつつ、植木を伐採から守り、保護して新しい里親へとつなぐサービスで、これまでも多くの人々に利用されてきました。

年々植木の伐採依頼は増えている

植木の里親プロジェクト

このサービスが生まれた背景には、引っ越しだけでなく、家主の高齢化による空き家問題、核家族化などによる植木伐採依頼の増加があります。

また、植木の成長に剪定が追いつかなくなったり、枝が伸びて近隣の敷地に入ってしまったりというトラブルが原因で伐採に踏み切るケースも少なくありません。

どんな事情であれ、せっかく大切に育ててきた木を伐採するのは心が痛むもの。

「植木の里親プロジェクト」は、木に込められた想いを絶やすことなく、育てられる誰かへ繋げられるサービスです。

預ける側・里親側どちらにとってもメリットがある

植木の里親プロジェクト
画像出典:株式会社 やましたグリーン公式ブログ

植木が新しい人へつながるまでの流れはとてもシンプル。

まずは保護してほしい植木を株式会社 やましたグリーンに引き取ってもらいます。
預かった植木は新しい里親が見つかるまで畑で管理され、里親が見つかると引き渡されるという仕組み。

気になる費用は、運搬費や植栽費用など最低限の作業代のみ。
伐採するのにもお金がかかるので、どうせなら生かす方に使いたいですよね。

植木を伐採せずに済み、新しい場所で元気に育ってくれていることを思うと、離れていても心が救われたような気持ちになれそうです。
里親側としても、ある程度育っている木が大半なので、管理がしやすく、育てやすいメリットもありますよね。

植木だけでなく人の思いもつないでくれる

植木の里親プロジェクト
画像出典:株式会社 やましたグリーン公式HP

すぐに保護してほしい植木や里親になる予定がなくても、「植木の里親プロジェクト」のHPにある、お預かりストーリーを読むと植木に込められた思いは人によって実にさまざまだと実感することができます。

種類によっては、人間よりも長生きすることもある植木だからこそ、簡単に伐採するという道を選ばずに、求める人のところへ託すという形で生かしてあげたいですよね。

「植木の里親プロジェクト」は、1つの植木が、いろんな場所でいろんな人に愛されながら育つという新しい生き方を提案してくれるようなサービスです。

サービス情報

サービス名 植木の里親プロジェクト
運営会社    株式会社 やましたグリーン
公式サイト    https://www.yamashitagreen.com/satooya/

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"日常の「何それ?」を楽しむメディア"ナンスカの編集部です。

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