
1つひとつ芽が出たような形でかわいらしく、歯ごたえや香り、ピリっとした辛みで料理のアクセントとして食卓を彩る「かいわれ大根」。
1986年に日本かいわれ協会(現:日本スプラウト協会)によって9月18日は『かいわれ大根の日』と制定されました。協会があることも驚きですね!
今回は、なぜ9月18日がかいわれ大根の記念日として制定されたのか、かいわれ大根の豊富な栄養素についてお伝えします。
どうして9月18日がかいわれ大根の日なの?

「18」という数字からかいわれ大根の日として決定しました。「8」を横向きにして、その下に「1」をつけるとかいわれ大根のような芽の形になることが理由です。
また、12ヶ月分ある18日のなかでも9月になったのは、かいわれ大根の日を制定するために会合が行われたのが9月だったからだそうです。
無農薬で育てることができ、一年中安価で手に入る健康野菜として、広く親しんでもらうことを目的にしています。今では、サラダとしてそのまま食べて食感を楽しんだり、料理のアクセントとして辛みを効かせたりと多くの人に親しまれているのではないでしょうか。
かいわれ大根に関する豆知識
①かわいい芽に秘められた豊富な栄養素
かいわれ大根は無農薬で安全に食べられること以外にも栄養価が高さが人気の秘密でもあるんです。ヒョロっとした見た目とは裏腹に、カロテンやビタミンK、ビタミンC、ミネラルを豊富に含んでいます。他にも、女性には嬉しい葉酸やビタミンAも含まれています。
ビタミンCは熱っすると壊れやすい栄養素として有名ですが、骨の健康に重要なビタミンKは油と合わせて炒めることで吸収力がアップするため、ビタミンCが欲しい時には、生のまま。骨の調子を整えたい時には、炒めものにして使い分けていくことで、どちらも高い栄養価を摂ることができる万能な野菜なのです。
また、かいわれ大根の特徴でもあるピリッとした辛みは、イソチオシアネートと呼ばれるもの。これはがん、動脈硬化、生活習慣病の予防に効果があると言われており、肝臓への解毒効果も発揮するので血液をきれいにしてくれることが期待できるそうです。
②「カイワレ騒動」をご存知ですか?
今ではかいわれ大根は日常的に親しまれる食材のひとつですが、かつて病原性大腸菌O-157によってかいわれ大根が売れなくなった時期があります。平成8年の「カイワレ騒動」です。当時首相だった菅直人さんが記者会見中にカイワレ大根をたんまり食べていたことはテレビなどでも大きく報道されていたので、記憶にある方も多いかもしれませんが、もう20年近く前のことなんですよね。。う〜ん、時代!
当時起きた集団食中毒の原因としてかいわれ大根が指摘されていましたが、結果、かいわれ大根からO-157は検出されなかったとして終結しました。
当時から日本かいわれ協会は存在していましたが、この「カイワレ騒動」を受けて健康で安全・安心な野菜作りへのこだわりを強めたとして(参考)、2005年に「日本スプラウト協会」として再出発することになったようです。
スプラウトは芽と茎を食べる食材のことで、かいわれ大根のほかに豆苗やルッコラ、ケール、もやしなどがあります。
かいわれ大根おすすめレシピ

かいわれ大根は、生のままでも火を通しても食べられることから、さまざまなアレンジが可能です。今回は、Twitterで美味しそうだったレシピをご紹介させていただきます。
かいわれ大根のポテチサラダの作り方😋
— Tasty Japan (@TastyJapan) September 17, 2019
かいわれ大根は根を切り落として半分に切る。
ボウルにかいわれ大根、粗めに砕いたポテトチップス、ベーコン適量、マヨネーズ大さじ1、粗挽きコショウを振ってサッと混ぜたら完成!
ポテトチップスはうす塩、のり塩などお好みのフレーバーで👌#かいわれ大根の日 pic.twitter.com/DHErEjuJVE
ポテトチップスと合わせて和えると、サラダやおさけのおつまみにもぴったり!
他にも、パスタやそうめんの上にトッピングとして乗せたり、卵焼きに入れたりと使い方はいろいろあるので、かいわれ大根の高い栄養価を生かしたレシピでたっぷり摂取しましょう!
「かいわれ大根」を主役にして、食卓を囲もう!
9月18日が「かいわれ大根の日」として制定されているのは、語呂ではなく数字の形が理由であると知り、より一層かいわれ大根がかわいらしく見えてきました。
さらに、トッピングや料理のアクセントとして考えていたかいわれ大根に、高い栄養価が含まれていたとは驚きです。さっそく今日はスーパーでかいわれ大根を購入し、食べたいと思います! 自分なりにアレンジできるのも楽しみのひとつですね。