大好きな図鑑の中に入れる!?「図鑑NEO(小学館)」ファン体験記/ ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO

今井 美枝子
今井 美枝子
2021.09.12
 ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO

同館はナンスカライターのぷらいまりさんがすでに紹介していますね。実は「図鑑NEO(小学館)」の大ファンであり、最新刊の「深海生物DVD付き」も入手している筆者。居ても立っても居られず、早速足を運んできました。それでは、大好きな図鑑の中への没入体験をレポートしていきたいと思います。

小学館の図鑑NEOとは

小学館創立80周年記念として2002年に刊行された小学館の図鑑NEO。

「NEO」の由来は、

Nature(自然と生物)

Earth(地球と宇宙の)

Origin(起源をたずねて)

の頭文字から来ています。

発刊当初から同シリーズには付録としてDVDやスペシャル特典があり、図鑑を手にした人は二度楽しめる仕掛けが。サイエンスイラストの精緻さと相俟って、長く収蔵して悔いのない本となっています。

前述したとおり、同社は「深海生物」が2021年6月24日に刊行されたばかり。ZUKAN MUSIUM GINZAは今、話題のホットプレイスなのです。

小学館の図鑑NEO「深海生物」
小学館の図鑑NEO「深海生物」

図鑑NEOの世界観をどのように再現するのか……ある意味、図鑑で得られる感動以上のものが体験できるのかと半信半疑だった筆者でしたが。。。

科学の粋を集めたZUKAN MUZEUM GINZA

館内では科学の粋を集めて図鑑の世界観を超越した別の世界を映しだしていました。音とCG映像、センシング技術、IT技術を駆使して、リアルに近い世界を再現していながら、図鑑をコアにしたアミューズメント施設として完成されているのです。

図鑑を手にとって読むのとは違った感覚で、図鑑の世界観を楽しむことができます。館内では性別や年齢、人種もなく、単に地球人としてここにいて、地球上の生物を感じることができます。もはやこの空間は図鑑ではない。だからネーミングはあえてのZUKANなのかもしれません。

 ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO
記録の石が生物へのアプローチを示してくれます。
 ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO
体が光っている!これが記録のタイミング

ゾーン内で出会った生物はすべてまずはしっかりと観察。相手がこちらを認識しても逃げない距離を保ちつつ、タイミングを見計らって記録。このタイミングは、釣りの感覚に近いのかも。

 ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO
記録した生物の詳細の情報を、記録の石が教えてくれます。

現代のトレンドもしっかり踏まえていて、ポケモンGOなどの収集ゲームに慣れていると操作も安易なのかもしれませんが、筆者にはちょっと難しくて、すぐに逃げられちゃいましたが……。ゲーム感覚で生物の探索ができるというのも、アミューズメントとしての楽しみが大きいですね。

 ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO
日本ではない、どこかの森の奥。生物たちが物語ってくれます。
 ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO
観察しているときは誰も自然と声をひそめて集中するようです。

生物はどこまでもリアルに再現されています。生物の大きさも動きも図鑑編者が監修に当たっているので、臨場感が違います。
図鑑で見ていただけでは大きさがわからないのが大きなネックとなっていたのですが、自然と触れ合う機会がなかなかない今だからなおのこと、意外に大きかった、あるいは小さかったという感動もひとしおです。

 ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO
静かで幻想的な、夜の闇に包まれた世界
 ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO
実際に出会ったら、絶対怖い大きさと迫力
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悠然と泳ぐ色鮮やかなピラルクー
 ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO
この魚は一体?図鑑に戻って調べたくなる

なりきりで世界を堪能

アントビューゾーンではアリの世界観を体験することができます。羽音の大きさや近くを歩く昆虫の重みもアリの視点で体感できる仕掛けがそこかしこに施されていて、虫嫌いにはちょっと怖いかも?
ちなみに昆虫についてはもっとリアルに表現できるところを、虫を苦手とする向きに配慮して、リアル過ぎない程度に抑えているとのことでした。

 ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO
見た目通り、重量級の甲虫
 ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO
ヘラクレスサン。周囲の景色に溶け込んでいて、見つけ辛い

再びのエクスプローラーを予感させる記録の証

館内を夢中で探索しているうちに、記録の石の効果が薄らぐタイムリミットを迎えてしまいました。もうそんな時間……今回の探検を終える地球のゾーンに来て、今日記録した生物たちをリリース。それはとても感動的な美しさで、もう一度この景色と感動を味わいに、再びのエクスプローラーを決意したのは言うまでもありません。

 ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO
生き物たちが輝きながらそれぞれの住処へ帰っていく……

今回記録できた生物のうち、memoria(メモリア)ブースで、記録した生物のうち1つを公式生き物カードとしてプレゼントしてもらえます。1回の体験につき、カード1枚がランダムにプレゼントされるというもので何がもらえるかはわからない……ガチャポン体験みたいな感じ。これはカード収集も楽しみになりそうですね。
今日記録できたものについてもう少し知りたいと思ったら、図鑑で確認することもできるので、それを見越してか、オフィシャルストアでは小学館の図鑑の購入もできるのでした。

 ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO
オフィシャルストアmemoriaではZUKAN MUSIUMのオリジナルグッズも販売

図鑑NEOもZUKAN MUSIUM GINZAも、想像の余地と空想に耽った余韻を残しておいてくれます。コロナ禍の今だからこそ、行く価値のある場所なのだと感じました。

コロナ禍だからこそ楽しめる、リアルへのあこがれ

緊急事態宣言発令中のため、同館は今、予約制となっています。これは館内での密を避け、ソーシャルディスタンスを保つためなのですが、それがかえって探求心を掻き立てるようです。動物たちはこちら側の気配をちゃんと悟り、出現するタイミングをうかがっていて、こちらの都合のいいようには出てきてくれないのです。

「記録の石」の効力があるうちに、どこでどういう生物に出会えるのかはわかりません。それはあなただけの図鑑体験なのですから……

私たちは新型コロナで体験するという貴重な機会を奪われています。リアルではないけれどリアルに近いここで生物に触れ、自然とふれあいたいという思いが増していく。ここは知的好奇心をくすぐる貴重な場所なのかもしれません。図鑑以上に、もっとリアルを探求したくなる場所でした。

 ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO

施設情報

ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO

営業時間  11:00~20:00(※予定)
休館日   東急プラザ銀座の休館日に準ずる(※1/1と年1回の不定期休)
公式HP        https://zukan-museum.com/ (一般からのお問い合わせ:info@zukan-museum.com)
公式SNS   【Twitter】@zukan_museum/ 【Instagram】@zukan_museum

一般料金(税込み)
大人(18歳以上) 2,500円 / 中学生・高校生 1,700円 / 小学生 1,200円 / 未就学児 (3歳以上) 900円
障がい者割引料金(税込み) ※ご本人および同行者1名までの適用の金額
大人(18歳以上) 1,700円 / 中学生・高校生 1,200円 / 小学生 600円 / 未就学児 (3歳以上) 900円

今井 美枝子
WRITER PROFILE

今井 美枝子

1965年生まれ。化学メーカーのテクニカルライターと車両板金塗装専門誌記者を経て、フリーランスライターへ。チームでインタビュー記事や企画など、コンテンツのプロデュースも行っています。

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