山梨県南部、東京都とほぼ同じ大きさといわれる広大な甲府盆地の最南端に、市川大門という地区があります。
ここで作られる和紙は「市川和紙」と呼ばれ、その歴史はなんと1000年以上。
平安時代から続く和紙は、徳川幕府の御用紙としてさらに発展し、紙漉きの技術と共に長く人々に受け継がれてきました。
そして令和を迎えた今、歴史ある産地で作られた新しい和紙を使いながらも、現代の私たちのライフスタイルに美しく溶け込む製品が注目を集めているのを知っていますか?
「SIWA | 紙和」のブックカバー
「SIWA |紙和」のブックカバーは、和紙が持つ独特の風合いに、思わず触れてみたくなるやわらかい質感が魅力的。
優しい色味とシワの模様が美しく、どこか懐かしさを感じる温かみがあります。
SIWAブックカバーを作っているのは、平安から続く和紙の産地・市川大門にある和紙メーカー大直(おおなお)。
大直は、伝統と新しい技術を掛け合わせ、インテリアや雑貨に和紙を取り入れたさまざまなアイテムを制作しており、「SIWA |紙和」は、同社のブランドの1つです。
最近では、資源保護のために紙のブックカバーをかけない本屋さんも増えてきていますよね。
そんななか「本にはお気に入りのカバーをかけたい」と思っている人たちの間で、いま話題になっているのがSIWAブックカバーです。
大きさは、文庫本用・新書本用・A5サイズ用の3種類。
カバーの長さを調整できるので、どんな厚みの本でもカバーできるのもユーザーには嬉しいポイント。
カラーもそれぞれ8色程度と豊富にあり、好みのものを見つけることができます。
和紙の良さはそのままに、丈夫で水にも強い新素材「ナオロン」
SIWAの製品に使用されているのは「ナオロン」という特殊な製法で作られた和紙。
和紙メーカー大直が、伝統の和紙漉き製法と現代の技術を掛け合わせて開発した新しい紙です。
肌触りがよく、軽くて柔らかいという和紙の良さはそのままに、これまで弱点とされていた「強度」と「耐水性」を見事にクリア。
特に注目したいのは、これまで和紙の弱点とされてきた耐水性に優れている点。
なかでもブックカバーに使われているソフトナオロンという素材は、水にぬれた方が強度を増したという実験結果があるから驚きです。
紙の本を包むブックカバーだからこそ、突然の雨にも慌てない、水に強い素材を選びたいですよね。
シンプルだけど温かみのあるプロダクトデザイン
SIWAのプロダクトデザインを手掛けるのが、メーカーである大直と同じ山梨県出身の深澤直人氏。
無印良品をはじめ、国際的なブランドや企業のデザインを多数手がけ、数々の受賞歴がある日本を代表するデザイナーです
彼のデザインは、無駄がなくシンプルで、どんな空間にもすっと馴染むカジュアルさを持ちながら、洗練された美しさが際立ちます。
彼がプロデュースするSIWAの製品も、日常にナチュラルに馴染むデザインと色合いでありながら、ずっと眺めていたくなるような美しさがたまりません。
「ナオロン」という新しい素材の良さと、昔から使われてきた「ブックカバー」を組み合わせたデザイン。伝統と現代技術をかけ合わせながら、新しいチャレンジをしてきた大直の精神を根底に感じました。
紙の本にブックカバーをかける、ささやかでとっておきの贅沢
あらゆるもののデジタル化が進む現代で、本も電子書籍化されるのが当たり前になってきました。
その流れの中で、「紙の本を読む」という行為はいっそう特別なものになっている気がします。
実際、私が子どもの頃には珍しくなかった電車で紙の本を読む人も、今では見つけることが難しくなりました。
そんな時代の変化の中で、紙の本をめくりながら楽しむ「読書」という体験を、より大切に、より心地よいものにしたいと願うのは自然なこと。
別に、難しい本でなくても、厚い本でなくてもいいんです。
ディスプレイのように眩しくない、紙の本を眺める。ページをめくる。
そして、硬いスマホ画面やキーボードから手を離して、柔らかく手に馴染み、独特のシワのある和紙に触れる。
SIWAのブックカバーで、あなたがあなたのために用意する「とっておきの読書タイム」を、贅沢に過ごしてみるのはいかがですか?
商品情報
商品名 SIWA |紙和
公式サイト https://siwa.jp/index/bookcover.html