花びら、小舟、貝殻、プレート…。ずらりと並ぶ、色も形もさまざまなお皿たち。
“乗せているモノより、器の方に目が行ってしまった”という人も多いのではないでしょうか?
思わず写真が撮りたくなるほど、繊細なプリーツが美しいこのお皿はすべて紙で作られています。
こんなふうに単品で使っても、陶器やガラスの器と並べても、いいアクセントになるような器が欲しいことってありますよね。
今回は、京都デザイン賞2020にも入選し、ますます注目を集めている「プリーツのお皿」をご紹介します!
紙×デザイン×折り紙で生まれた「プリーツのお皿」
「プリーツのお皿」は、紙にプリーツ加工を施すことで、目的に合わせて曲げたり広げたりすることが出来るユニークな器。
細やかで美しいプリーツは、伝統の折り方である「杉綾」という手法を用いて、ひとつひとつ手作業で作られています。
デザインは、華やかなものからシックなものまでユニセックスに使いやすい全8種類。
耐油耐水紙を使っているため、食品を乗せてもフニャフニャになりにくいのも大事なポイントです。
「プリーツのお皿」を販売しているのは、創業90年以上の歴史を持つ、京都の懐紙部門店・辻徳。
お茶席だけでなく、普段から使いたくなるモダンな柄のものなど、専門店ならではの豊富な品ぞろえを誇ります。
辻徳が扱う良質の紙と、国内外で活躍するプロダクトデザイナー・梅野聡さんが出会い、「プリーツのお皿」が生まれました。
梅野さんが手掛けるプロダクトは、全体的にすっきりとしているのに無機質ではなく、遊びゴコロや温かみが感じられるのが印象的。
素材から着想を得ることも多い梅野さんは、良質な素材を持つメーカーにとっては新しいプロダクトを作りたい時に頼れるデザイナーです。
日本人に馴染み深い紙が、折りの伝統技法とデザインの力によって、素材の特徴を生かしながら新しい紙のアイテムとして進化した「プリーツのお皿」。
令和になっても、私たちはまだまだ新しい紙の魅力を知ることができるようです。
日本人のマストアイテム「懐紙」とは?
ところで、懐紙(かいし)とは、どのようなものか知っていますか?
無地のものから柄や絵が描かれたものまで、紙製のアイテムです。
現在では、主に茶道の道具として使われている懐紙ですが、かつての日本人の暮らしには欠かせないアイテムだったということは、あまり知られていないのではないでしょうか?
懐紙は“懐(ふところ)の紙”と書くように、着物や洋服の懐に持ち歩き、ハンカチやティッシュ代わりにしたり、メモ用紙や食べもののお皿にしたり、小さなものを包んだりと、マルチに活躍する超便利アイテムとして重宝されてきました。
汚れを拭きたい人や、メモを探している人、アクセサリーの置き場に迷っている人にも「よかったらどうぞ」と差し出すことができるので、今でも“大人のたしなみ”のひとつとしてバッグに忍ばせている人もいるんですよ。
あなたはどんな風に使ってみる?
紙製の「プリーツのお皿」は、器でありながら、自分で好きな形に変えられるハンドメイド的な楽しさがあるのが大きなポイント。
誰かと一緒に作って、出来上がった形を比べてみるという楽しみ方もできますね。
軽くて優しい手触りに、プリーツで生まれる光と影のコントラストも美しく、贈り物にも喜ばれそうですよね。
プリーツを広げる前はとってもコンパクトなので、デスクや台所の収納のすき間に入れておけば、急な来客にもしっかりおもてなしすることができそう!
玄関先において、アクセサリーや鍵置き場にするのも可愛いかも!
妄想が止まらない「プリーツのお皿」、あなたならどう使いますか?
商品情報
商品名 プリーツのお皿
販売元 辻徳(株式会社 辻商店)
商品販売ページ https://shop.tsujitoku.net/product/paper-plate/