世界に誇る三井化学の高品質な素材がもっと身近に、もっと楽しくなってくる「そざいの魅力ラボ / MOLp®」

かとうかのこ
かとうかのこ
2021.06.08

三井化学と言えば、誰もが耳にしたことがあるであろう世界に誇る日本の化学メーカーですよね。

とはいえ、理系科目が苦手な私は、「化学」という単語を聞いただけで「きっと私のわからない世界だ…」と敬遠してしまいがち。

でも、私たちの暮らしは化学技術やさまざまな素材の開発のおかげで、より便利で快適になっています。

今回は、私のように化学が苦手な人でも、「ん?細かいことはわからないけど、化学って結構面白い?」と感じてくる、三井化学が始めた新しいプロジェクト「そざいの魅力ラボ / MOLp®」をご紹介します。

素材をもっと楽しんでみよう!「そざいの魅力ラボ / MOLp®」

そざいの魅力ラボ / MOLp®

三井化学株式会社は、社会課題を化学式で解く会社として、創業から100年以上ものあいだ社会と産業の発展を支えてきました

一方で、具体的にどんな事業を行っているのかって知らなくないですか?

そこで、長い歴史の中で培ってきた自社の素材や技術を、遊ぶような感覚で研究者が新たな可能性に挑戦できる場として始まったのが「そざいの魅力ラボ」通称「MOLp®」です。

照らす。叩く。揺らす。混ぜる。伸ばす。

さまざまな素材の中に眠っている可能性を、先入観を捨てて自由に感じることで、私たちの暮らしに生きるプロダクトで提案されています。

素材を基点に生まれたプロダクトをピックアップしてご紹介!

ポリゴンボタン・スタイルボタン

そざいの魅力ラボ / MOLp®

“MR™レンズ材料(ウレタン系熱硬化モノマー)”と“フォトクロミック色素”という素材を生かして作られたボタン。

MR™は、三井化学が世界で初めて開発した最高品質の光学プラスチックレンズ原料で、軽量なのに強度は高く、メガネレンズの材料として世界一のシェアを誇ります。フォトクロミック色素は、太陽の光を受けると色が変わる特殊な色素です。普段はMR™と組み合わせて、外に行くとサングラスになり、屋内に戻ると普通のメガネになる調光レンズとして使われています。

そんな素材を使って、屋内ではクリアで、屋外に出るとカラフルなボタンに変わるのが「ポリゴンボタン・スタイルボタン」。
六角形のデザインも個性的で可愛いですよね!

ちなみに、いまでは暮らしに欠かせないプラスチックが普及したのは、1920年代にファッションデザイナーのココ・シャネルがボタンと腕輪にプラスチックを使い、コレクションで発表したことも大きく影響しているらしいですよ!

タンブラー

そざいの魅力ラボ / MOLp®

“NAGORI™樹脂(熱伝導プラスチック)”という素材で作られたのが、ゆる可愛い見た目のタンブラーです。

この素材の原料はなんと海水!
海水から抽出したミネラル成分をもとに作られているというから驚きです。

陶器と同じ重量感と熱伝導性で、質感も陶器のようですが、陶器では難しい緻密なサイズ設計や細かいデザインも実現できるのが強みだとか。

陶芸体験で、「焼いたら思っていたよりかなり小さなサイズになった…」なんて切ない思いをしなくていいということですね!

見た目も陶器に近い温もりを感じるタンブラー、思わず触ってみたくなっちゃいます。

トーチ

そざいの魅力ラボ / MOLp®

“スタビオ®(PDI®系ポリイソシアネート)”と“圧電ライン”というセンサ素材を組み合わせて生まれたのが、人がそっと握るだけでやさしく光るトーチです。

本来トーチとは、松明(たいまつ)のようなものを意味しますが、たとえばお庭や玄関に設置して、暗くなるとぼんやり光るライトをトーチと呼ぶこともありますよね。

水晶のように透明な本体に明かりがふわっと浮かぶのは、ちょっと不思議で、とってもキレイ。

人の生体振戦(微妙な“ふるえ”)を感知してスイッチが入るので、ON/OFFのスイッチも無いシンプルなデザイン。説明書を読まなくても誰もが簡単に操作できるのも、アクセシビリティデザインの考えが生かされています。

炭鉱電車の記憶を「五感」で残す。ユニークな取り組みにも注目!

そざいの魅力ラボ / MOLp®

こちらは、プロダクト開発とはまた異なる「MOLp®」のプロジェクト。

2020年5月に、多くの人に惜しまれながら廃線となった旧三池炭鉱専用鉄道。
日本で初めて石炭が発見された福岡県大牟田市にある“三池”と呼ばれていたあたりは、炭鉱の町として栄えた地域でした。

石炭を運ぶために活躍していた旧三池炭鉱専用鉄道は、炭鉱閉山後も三井化学の専用鉄道として走り続けていました。
独特なフォルムと特徴的な赤い色は、鉄道ファンから「三池マルーン」と呼ばれ、親しまれるほどの人気でした。

かつて人を乗せていたこともあるこの鉄道は、地元の人にとって生活の足であり、風景の一部でもあったほど、人々の生活にしっかり根を張っていました。

そこで、“車両を残すことは難しくても、ただ廃線にするのは忍びない。”と考えた三井化学が、炭鉱電車の記憶を“五感”に絡めて残していこうと取り組んだのが「ありがとう 炭鉱電車プロジェクト」です。

聞き慣れた走行音や警鐘の音や映像を、“未来へつなぐ資産”として記録。

また、鉄道の音を取り入れた楽曲を新たに制作するなど、ただ残すのではなく、生かす形にもしています。

プロダクト開発や鉄道プロジェクトからも、三井化学の“未来を想う気持ち”を感じることができませんか?

プロジェクト情報

プロジェクト名  そざいの魅力ラボ / MOLp®
公式サイト          https://jp.mitsuichemicals.com/jp/molp/work/

かとうかのこ
WRITER PROFILE

かとうかのこ

大学卒業後、海外を放浪したのち農業を始める。農業の傍ら、農や食を中心にライターとしても活動。美味しいものと、温泉、旅が好き。特技は、手だけでモコモコかつなめらかな泡を作ること。

Twitter:@kato_kanoko

FOLLOW US

RELATED ARTICL

関連記事

SPECIAL

特集

HOT WORDS

CATEGORY

カテゴリ

何気ない毎日に創造性のエッセンスをもたらす日常の「なにそれ?」を集めました。
ちょっとしたアクションで少しだけ視野を広げてみると、新たな発見って実は身近にあるのかも。