仕事の合間に、のんびりした休日に、ほっと一息のコーヒーブレイク。そんなリフレッシュタイム、あなたはいつもどんなふうに過ごしていますか?
ほとんどの人が、コーヒー片手にスマホでSNSやニュースをチェックしているのではないでしょうか?
今回ご紹介するのは、コーヒーが注がれた文庫本「珈琲文庫」です。…といってもなかなかピンときませんよね?
「珈琲文庫」とはいったいどんなものなのか、さっそく一緒に見ていきましょう!
コーヒーが注がれた文庫本「珈琲文庫」
タイトルが付けられたコーヒーのカップが並ぶ本棚。なんとも不思議な光景に、思わず目が留まってしまいます。
タイトルが書かれたコーヒースリーブをはがした裏側には、原稿用紙1枚分の私小説が書かれているというユニークな仕様。
いつもはついついスマホを見てしまうコーヒーブレイクも、「珈琲文庫」なら気軽に小説の世界に浸ることができますよね。
このユニークなコーヒーを揃えた書店「珈琲文庫」が、今年6月28日から 7月9日までの期間限定ショップとして渋谷でオープンすると、SNSやニュースでも話題になり、連日想定を超える人が訪れ、連日好評ののちに終了しました。
「珈琲文庫」の楽しみ方
本棚に並べられた作品から、気になるタイトルを手に取ったら、店員さんが小説に合ったオリジナルブレンドのコーヒーを注いでくれるというシステム。
● かわいい嘘ブレンド
● 忘れられない一言ブレンド
● 人間らしい人ブレンド
● 著者と読者の秘密ブレンド
● 密かな夢ブレンド
● 2026年 その日の旅ブレンド
全部で6つあるコーヒー豆のなかから、小説にペアリングしたものを選んでくれます。
あとは、コーヒースリーブの裏側の小説を読みながら、ゆったりとコーヒーを味わうだけ。
「あ、こういう時間って久しぶりかも。」
そんなことをふんわり感じながら飲むコーヒーは、きっといつもとは一味も二味も違うはずです。
気になる文庫本を3冊ピックアップしてご紹介
「珈琲文庫」の特設サイトでは小説を読むことができるので、行けなかった人や気になった人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
今回はそのなかから、3作品をピックアップしてご紹介します。
『幼稚園でお子様ランチを卒業』
今は亡きおじいちゃんに連れられ、一緒に歩いたふるさとでの日々の出来事を、大人になった今でも帰省するたび地元の人に「そういえば…」と振り返られるというお話。
都会で大人としてしっかり働いているけれど、ふるさとに帰ればいつだって幼稚園児だった“おじいちゃんの孫”の自分に戻ってしまうというコントラストが絶妙です。
おじいちゃん、おばあちゃんにあちこち連れて行ってもらっていた人や、ふるさとを離れて頑張る人は、思わずうるっときてしまうかも。
優しく、穏やかな、温かい気持ちになれる1冊です。
『よっちゃんのお母さんが、逮捕された』
衝撃的なタイトルに、ちょっとドキドキしてしまうかもしれませんね。
子どもの時、とてもやさしくしてくれた“よっちゃんのお母さん”が、ある日逮捕されてしまったというお話なのですが、自分の子ども時代を思い出させてくれるような子どものリアルな視点で描かれた世界にハッとさせられます。
子どもって、大人が子どもと思っているだけで、実は想像以上にいろんなことを知っていて、いろんなことを考えていて、“わかって”いるんですよね。
世の中のやりきれない切なさみたいなものを少しずつ経験しながら、大人になっていく過程を垣間見るような気持ちになれる1冊です。
『2㎝の詐欺を続けていくのだ』
誰にでも一度は、自分の身長が気になったことってありますよね?私は小さいころから身長が高い方で、昔はそれが嫌でした。
この小説の主人公は、148㎝というまさに私が憧れた小柄な女性ですが、彼女は彼女でそれが長年のコンプレックス。
でも、いまではそれを自分のキャッチコピーに利用して、実は150㎝になった今でも「148㎝」を貫くほどの強みに変えたというお話。
周りと比べられがちな世の中で、自分の武器を最大限に使って、たくましく生きていきたい人に、勇気をくれる1冊です。
この話ってどんな味だろう。楽しい想像が膨らむひと時
文庫本にコーヒーを注ぐというユニークな発想から生まれた「珈琲文庫」。
コーヒースリーブを利用した原稿用紙1枚分という、1杯飲むにちょうどいいボリュームもよく考えられていますよね。
ペアリングされたコーヒーと小説は、心の内側までやさしくじっくりあたためてくれるでしょう。
商品情報
商品名 珈琲文庫
販売元 株式会社越境
公式サイト https://ekkyoinc.jp/coffeebunko/