「ねえ、ちょっとFab(ファブ)しに行かない?」
突然こう言われたら、あなたはなんて答えますか?
(Fabって何?何かの略?某消臭スプレーでもないだろうし…。やばい、わからない。)
そう思いつつも「あー、いいね!ちょっと興味あったかも!」なんてあいまいな返事をしてしまいそう。
今日はそんな“Fab”がカフェで体験できる「FabCafe(ファブカフェ)」をご紹介します!
え、カフェでFab?ますますわからないって?
それならなおさら要チェックです!世界が注目する「FabCafe」とはいったいナンスカ!?
Fabしてみる?
「Fab」とは、“FABrication(ものづくり)” “FABulous(愉快な、素晴らしい)”の2つの意味が込められた造語です。
アメリカ・マサチューセッツ工科大学のニール・ガーシェンフェルド教授が著書で紹介した“Fablab(ファブラボ)”という考え方から広がりました。
Fablabは、人々にデジタル工作機器を利用する機会を提供することで、個人による発明を可能にする地域の拠点であり、考え方そのものを意味します。
現在、世界規模で急速に広まっていて、少なくとも世界20カ国以上50か所以上にFablabが存在しています。
「FabCafe」もそのひとつ。
カフェ感覚で気軽に訪れて、ものづくりを楽しく体験しながら、わかりやすく伝え、広めていくことができるプラットフォームです。
「FabCafe」で日常にクリエイティブを
「FabCafe」は、カフェ空間で、レーザーカッターや3Dプリンターなどを使って自由にデジタルものづくりを楽しむことができる場所です。
普段なかなか使うことのできないマシンを使って、誰でも気軽にものづくりができる場所として注目を集めているんですよ!
最新のマシンを使ってみたい人のために、初心者向けのFab体験キットやワークショップも用意されているので、専門の知識や技術が無くても大丈夫。
カフェとして、コ・ワーキングスペースとしても、目的に応じて自由に使うことが出来るので、Fabの雰囲気に触れるためだけに行ってみるのもアリですね!
現在、国内に東京・飛騨・京都・名古屋、世界に8拠点の計12店舗を展開し、6月にはメキシコに13拠点目がオープン予定。
「FabCafe」を拠点としたイベントやプロジェクトは、各分野の人や企業と積極的に交わり、世界中に広がるネットワークで共有されながら、新たな可能性を生み出しています。
注目のプロジェクト ~ピックアップ3選~
MTRL (マテリアル)
起業や研究機関、地方自治体などのユニークな素材を持つ組織と協業し、素材の新用途開発、製品開発、新市場に向けたブランディングなどのサポートを行っています。
「FabCafe」のネットワークを生かし、世界中から集められた素材の情報を見たり、サンプルを実際に触れたりすることで、新たなアイデアが生まれるきっかけの場にもなっています。
BioClub
私たちの暮らしや生命観、ライフスタイルに直に影響を与えるバイオテクノロジー技術をものづくりの視点で生かしていくプロジェクト。
今までテクノロジーやエンジニアリングというと無機質なイメージがありましたが、ここにバイオテクノロジーを取り入れて、有機的で生命的なものとの付き合い方を考えていくことがこれからの世界には求められているのではないかという考えのもと、業界の垣根を超えて、サイエンスへの興味を持つ人々が集まって活動しています。
嗅覚デザインラボ / OLFACTORY DESIGN LAB
他の感覚器官に比べて主観的で性差や個体差も激しいと言われている嗅覚。
しかし、嗅覚にアプローチするのは、香りの扱いの難しく、まだまだ手付かずの部分が多い領域でもあります。
嗅覚デザインラボでは、アートやデザインの新しいコミュニケーション・ツールとしての香りや匂いのデザインや、「匂いフェチ」と呼ばれるものの正体についてなどを探求していきます。
世界を相手にプロダクトのフィードバックを得たり、異文化の知識やクリエイティブとコラボレーションさせたりすることもできる「FabCafe」は、今後さらに展開していきそうなFablabです。
施設情報
施設名 FabCafe
運営元 株式会社ロフトワーク
公式サイト https://fabcafe.com/jp/