気がついたら間違えた言葉を使っていた! なんてことはたくさんありますよね。今回は「笑」に関する言葉をお伝えしていきます。特に「失笑」は間違って使っている人がとっても多い単語! 正しい使い方を覚えておきましょう。
「失笑」ってどんなイメージ?
「失笑」と聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか? ミルトークで募集した結果をちょこっとご紹介します。
【アンケート内容】みなさんは『失笑』と聞いてどのようなシーンを思い浮かべますか? 教えてください!
・ミスをしたとき
・親父ギャクや上司からくだらないことを言われた時
・意識高い系の人を見た時
・つまらないテレビ(ニュースや芸人のネタ)を見たとき
・「呆れた〜」と思った時
100を超えるたくさんのご回答をいただきました。
ご回答いただいた皆さん、ありがとうございます!
イメージでいうと、こんな感じですよね。
でもこの「失笑」のイメージ、みなさん間違えてますから!! 残念っ!
「失笑」の正しい意味は面白すぎて吹き出しちゃうことだった!
アンケートで回答された方の多くが、笑いたくないけど笑わないとちょっとやっていけないという「苦笑い」と似た意味で「失笑」を使っていました。「笑いを失う」ということで同じように考えているかもしれませんが、これは「苦笑(くしょう・苦笑い)」の意味。
ちなみに「苦笑い」の意味は、以下なんです。
心では苦々しく、または具合の悪いことに思いながら、(おこりもできず)それを紛らわすため笑い顔をすること。
(岩波国語辞典 第七版より)
では、正しい「失笑」ってどんな意味なのでしょうか?
笑ってはならないような場で、あまりのおかしさに、思わず吹き出してしまうこと。
(岩波国語辞典 第七版より)
正しい「失笑」は、年末にやっている『笑ってはいけない』状態を想像してもらえるとわかりやすいかもしれませんね!
ちなみに、文化庁が発表した「国語に関する世論調査」の結果では、本来の意味である「こらえきれずに吹き出して笑う」と答えた人が3割弱、本来の意味でない「笑いもでないくらい呆れる」と答えた人が6割もいたそうなんです。
国民の半数以上が勘違いしている「失笑」なので、これを機会に正しい意味を例文を使って覚えましょう!
参考
http://www.bunka.go.jp/pr/publish/bunkachou_geppou/2013_03/series_10/series_10.html
例文を使って「失笑」を正しく覚えよう!
では、失笑をつかった例文を紹介していきましょう! 単語だけだとうっかり忘れてしまったりしますが、例文を使うとイメージがつきやすいので間違うことが少なくなるはずっ。
・重要な来季の予算会議で、おならをして赤面してしまった部下を見て、失笑した
・「笑うな!」と言われるほど、失笑してしまう
・休日のショッピングで、普段は厳しい上司が怖い奥さんに怒られていて失笑した
みなさんの「こんな例文はどう?」というのはぜひコメントにお寄せくださいね♪
さらに詳しく「失笑」を知りたいなら、こちらの動画もおすすめ。(なんと文化庁が作っているオフィシャル動画っ!)
まだまだある! 「笑い」に関する言葉
他にも「笑い」に関連した言葉はたくさんあります。一応、ここでおさらいしておきましょう。
「しかたねーな」で笑う時に使う熟語:冷笑
「めっちゃおもろい!」時の表現につかう熟語:爆笑、笑殺
ほほえみのような優しく笑う時に使う熟語:微笑、艶笑
ナンスカでは今後も、間違いやすい「ナンスカ!?」な言葉をご紹介していきます。
どうぞお楽しみに!