2019.11.12

「時は金なり」の本来の意味は?「タイムイズマネー」には生みの親がいた?

時は金なり

時は金なり

学生の人や受験を控えている人は、学校の掲示板や予備校のスローガンでよく聞いたのではないでしょうか?学生に限らずとも、多くの場所で目にしたり、耳にしたりする言葉です。

今回は「時は金なり」をフォーカスして、意味や生みの親、もともとの「時は金なり」の意味などを紹介していきます。

「時は金なり」の意味は?

さっそく、「時は金なり」の辞書的な意味を調べてみましょう。

時は金なり(ときはかねなり):《Time is money.》時は貴重であるからむだに過ごしてはならない。

引用元:コトバンク『デジタル大辞泉』より

時は金なり」という言葉の意味は、文字が表現しているように、「時間」は「お金」のように大切だということです。無限にあるように見えるからといって、無駄につかってはいけないという戒めの言葉でもあります。

もう一つ気になるのは、日本語の辞書なのに、冒頭に「Time is money.」という英語が表記されていることです。なぜ、わざわざ英文で載せているのでしょうか。

「時は金なり」の生みの親

アメリカ

それは、「時は金なり」という言葉を生み出した人物が、アメリカ人だからです。「時は金なり=Time is money」は、アメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンが、若い社会人向けのアドバイスが語源となっています。

ベンジャミン・フランクリンは、政治家であり、外交家であり、物理学者であり、著述家であるというスーパーな人で、政治家となってのも印刷業で大成功を収めたからでした。

ここで注目したいのは、ベンジャミン・フランクリンが述べた「時は金なり=Time is money」は、現在使われている「時は金なり」とニュアンスが若干違う点です。

現在、日本で使われている「時は金なり」という言葉は、時間はお金と一緒で有限で貴重なものなのだから、無駄にしないよう一生懸命努力すべきだ、という教訓的な意味合いが強くなっています。

一方、ベンジャミン・フランクリンの言う「時は金なり=Time is money」は、もっと経済的な意味合いを持っています。

それは、「機会損失」という考え方です。

今や世界共通の「Time is money」

世界中で使われているTime is Money

機会損失」とは、金融やビジネスでは世界的に知られている言葉です。簡単に言うと「稼ぎ損ない」や「儲け損ない」の意味です。

例えば、今日という一日を、「娯楽」に使った人と「仕事」に使った人がいたとしましょう。「娯楽」に使った人は、映画館代や昼食代に5000使いました。「仕事」をした人は、1万円を稼いだとします。

普通なら、「娯楽」に使った人は、マイナス5000円の損をしたと考えますよね?

しかし、ベンジャミン・フランクリン的な「機会損失」の考え方から言うと、「娯楽」に使った人は、マイナス5000円だけではありません。稼げるはずだった1万円も逃していることから、マイナス15000円損している、と考えるのです。

このように、稼げるはずの機会を失う「機会損失」は、世界のあらゆるビジネスシーンで取り入れられている考え方です。本来の「時は金なり=Time is money」には、教訓だけではない、経済的な考え方ももつ言葉となっています。

「時は金なり」の例文をご紹介

時は金なりの例文

ここからは、「時は金なり」の例文の紹介です。本来は経済的な意味合いの強い「時は金なり=Time is money」ですが、日本では、教訓的に用いられることが多くなっています。

そのため、例文も教訓的に用いられる事例を紹介していきます。

・早く仕事が終わったけれど、「時は金なり」なので明日の準備に使おう
・「時は金なり」だから、落ち込んでいないで前に進もう
・忙しい締切り前には、「時は金なり」の意味をひしひしと感じてしまう

仕事が早く終わって時間に余裕があるとき、また逆に仕事に追われて時間がまったくないとき、「時は金なり」の言葉の意味の重要性がしみじみと感じられますよね。

また、「時間はお金と同じくらい貴重なもの」という言葉は、仕事に失敗して前に進めなくなったときに、背中を押してくれるものかもしれません。

「あまり時間、時間と言われると、追い込まれて疲れてしまうよ!」と感じる人もいらっしゃるでしょう。「時は金なり」という言葉は、あくまで時間に対する発想の転換を促すものです。

ゆっくりと何もしない時間を過ごすことで、明日の活力が生まれるのであれば、「機会損失」しているわけではありません。その時、その気持ちにあった「言葉」をうまくチョイスして、日々の生活に活かしていきたいものです。

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ナンスカ編集部

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"日常の「何それ?」を楽しむメディア"ナンスカの編集部です。

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