最近は回転寿司で気軽に旬のお魚を食べられるようになりましたが、いまだに贅沢なイメージがあるお寿司。子どもの頃、お寿司を食べに連れていってもらえると聞いて、心をときめかせた人も多いはず。それほど、お寿司は日本人にとって魅力的な存在なのです。
この記事では、お寿司をテーマにしたプロダクトを紹介します。遊び心がある見た目と、特徴的な質感。いったいどんなこだわりをもってつくられたのでしょうか。
「メゾン寿司」とは?
「メゾン寿司」は、東京造形大学の学外プロジェクト「富士山テキスタイルプロジェクト」から生まれました。
「金襴座布団」と呼ばれる高級座布団を70年以上作り続けている老舗メーカー田辺織物と、デザイナー鈴木龍之介さんとのタッグで「メゾン寿司」が始まりました。
バッグやコインケースなど、身の回りのモノをどんどん「寿司化」
「メゾン寿司」では、赤身、とろ、サーモン、いか、はまち、あじなど、人気の寿司ネタの特徴をとらえたバッグやコインケースなどが作られています。
遊び心を感じされながら、暮らしになじむ実用的で可愛らしいデザイン。お寿司が好きな人は、持っているだけで気持ちが弾みそうですね。
お寿司といえば鮮度が命。寿司ネタの光沢感や魚皮のきらめきが、より一層美味しさを醸し出してくれますよね。そしてなんと、「メゾン寿司」にもこの生きた質感を感じることができるのです。
その秘密は、お寺にあるような光沢感をもった座布団や着物帯などに使われる「金襴織」と呼ばれる技術の応用にありました。また、ふっくらと立体的に膨らんだ銀シャリも、織物の技術で表現しているのです。
他にもTシャツやサコッシュ、サンダルやマスクなど、様々なプロダクトが寿司ネタで表現されています。
合言葉は「世界の全てを寿司にする」
強烈な合言葉ですね。いったいなぜ「世界の全てを寿司にする」のか。それは、日本の伝統的な織物技術を世界に伝えるためです。
「メゾン寿司」がうまれるきっかけになった「富士山テキスタイルプロジェクト」は、山梨県富士吉田市の地場産業である織物の高い技術力を後世に残していくための取組みです。
産地では、後継者不足・下請け仕事の増加といった理由から閉塞感を抱えており、その状況を何とかして打開する必要があるのです。
このような背景から、高級座布団を70年以上作り続けている老舗メーカー田辺織物と、お寿司が大好きなデザイナー鈴木龍之介さんがタッグを組んで、「メゾン寿司」の開発がスタートしました。
「お寿司を織物で表現する」という、前例のないチャレンジは、数え切れないほどの試行錯誤を要しました。数々の課題を乗り越え、何とか完成までこぎ着けたのです。その完成度の高さからNHKでも取り上げられ、満を持して2020年3月7日(さかなの日)にオンラインストアをオープンしたそう。
可愛らしいだけじゃない。素材や技術は超一流
富士の湧き水で染め上げた糸による、寿司ネタの美しい発色や、特殊加工で立体的に浮き上がるシャリ。
お寿司をモチーフにしたプロダクトは、他にもたくさんあります。そんな中で「メゾン寿司」が際立つのは、ものづくりに対する本気度ではないでしょうか。いっさいの妥協をと許さないこだわりが、細部に至るまで貫かれているのです。
キーケースやコインケースなど小さなアイテムから、Tシャツやサコッシュなどの大きなアイテムまで、バリエーションが豊富です。一つ買うと、つい揃えたくなってしまいそうですね。
可愛らしいプロダクトですが、素材や技術のベースには長い歴史に裏打ちされた伝統工芸があるので、末永く使っていけるでしょう。
商品情報
ブランド名 メゾン寿司
販売元 メゾン寿司
公式サイト https://maison-sushi.jp/