みなさんのご自宅に、ビーズクッションはありますか?
実際に愛用している人もいると思いますが、1つだけ困ってしまうことと言えば、ビーズの処分方法じゃないですか?
静電気を帯びやすく細かいビーズは、扱いづらくて苦労したという人も少なくないはず。
この問題に向き合って生まれたのが、 “人をダメにするクッション”で一躍有名になった愛知県の縫製会社・タキコウ縫製がSDGsの一環として2021年より取り組んでいる「SDBs(エスディービーズ)」です。
一体どんな取り組みなのか、見ていきましょう!
お気に入りを使い続けるために
ふかふかと柔らかい触り心地と、体の形に沿ってくれるフィット感で、人気のビーズクッション。
ソファや椅子の代わりとして愛用している方も多いのではないでしょうか。
でも、ビーズクッションって使い続けていると中のビーズがくたびれてきてしまうんですよね。
ビーズを交換すればクッション性は復活するものの、これがなかなか厄介。
入れ替えないで補充しようにも、ビーズを散乱させずに上手く入れるのは難しいものです。
また、捨てる際にも何ゴミとして分別すればいいのか判断できず、処分そのものが億劫になってしまうこともありますよね。
「SDBs(エスディービーズ)」は、新しいクッションを購入することで、メーカーが使用済みのクッションを無料で引き取ってくれるという、持続可能なビーズクッションを目指すプロジェクト。
お気に入りの使い心地はそのままに、簡単にメンテナンスすることができます。
「SDBs」って具体的にどんな取り組み?
SDGs(エスディージーズ)という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
SDGsとは“持続可能な開発目標”を意味し、2030年までに環境問題などの課題を解決していくことで持続可能な社会をつくろうという国際目標。
この世界的な取り組みに名前をかけて生まれたのが「SDBs」です。
内容は、いたってシンプル。
新しいビーズクッションを購入すると、使用済みのビーズクッションを回収してくれるというサービスです。
※現在、回収対象はハナロロのビーズクッションのみです。
これまで使っていたカバーはそのまま付け替えることができるので、中身を交換するイメージですね。
新品が届いたタイミングで回収してくれるので、タイムラグもなく交換出来て、処分する手間もかかりません。
回収されたビーズクッションの中身は、リサイクル製品の原料として再利用されます。
ゴミ捨てやメンテナンスの手間を省きながらエコな活動に貢献できる取り組み、それが「SDBs」です。
実際にどんなビーズクッションがあるの?
ポトラクッション
頂点の部分がピョコンと立ち上がり、まるで背もたれのような形になっている三角型のクッション。
座ると頂点に向かってビーズが移動し、体にぴったりとフィットしてくれます。
オニオンソファ
ぽってりとした見た目に癒される、オニオン型のソファ。玉ねぎの先端に向かってビーズが動き、極上のフィット感が得られます。
特大サイズを選んで、すっぽり包まれるように寝転びたいですね。
カタチのないソファ
一見、何の変哲もない長方形のクッションですが、中身に30%ほど余裕を持たせることで、柔軟に形を変えてあらゆる姿勢に寄り添ってくれます。
寝転ぶのはもちろん、壁を利用して直角に折り曲げ、座椅子代わりにすることも可能です。
“便利だから”“気持ちいいから”で始めるサステナブルな取り組み
ダメになってしまいそうなほど心地いいビーズクッション。
メンテナンスや処分の億劫さをなくしてくれる「SDBs」を上手に利用することで、いいものを長く大切に、ベストな状態で使い続けられるようになりますよね。
持続可能な社会を目指していくというと、ちょっと難しいことのような気がするけれど、こういう形なら参加できそうな気がしませんか?
日常的に使うモノこそ、人にも環境にもやさしい、サステナブルなものを選んでいきたいものですね。
プロジェクト情報
プロジェクト名 SDBs(エスディービーズ)
企画元 有限会社タキコウ縫製
公式サイト https://hanalolo.com/
※現在、回収対象はハナロロのビーズクッションのみです。