台湾を表すテキスタイルとは何かー探り続けるデザインスタジオ「本島舎 – Bendaoshe –」

Seikyo
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2022.10.22
オリジナルクッションカバー(画像提供:©️本島舎)
オリジナルクッションカバー(画像提供:©️本島舎)

みなさん、こんにちは。半分台湾人のSeikyoです。

今回ご紹介するのは、台湾発のテキスタイルデザインスタジオ「本島舎」。身の回りのありとあらゆるものをテキスタイルに転化した作品の数々をお届けしたいと思います。

早速みていきましょう!

台湾を表すオリジナルテキスタイルを専門に作るデザインスタジオ

2018年にテキスタイルデザイナーの范宇さんによって設立されたデザインスタジオ「本島舎」。台湾をモチーフとした独自のテキスタイルを自らの手によって生み出し、そのグラフィックを応用して様々なグッズやファッションアイテムを提案しています。

植物や伝統紋様などをテキスタイルやパターンとして展開しているブランドと言えば、京都に拠点を置く和服や和小物ブランド「SOU・SOU」や、北欧フィンランドを代表するアパレル企業の「マリメッコ」などが有名ですが、どれも独創的なプリント柄でデザインされた商品ラインナップを通して、その地の風土や人々の暮らしを間接的に垣間見ることができます。

そこで、台湾を表す模様とは何か。「本島舎」は設立以来その答えを探り続け、あらゆるものからインスピレーションを受けて数々のテキスタイルを生み出していき、ファッション小物からスマホケース、ベビー用品まで、多岐にわたるアイテムを展開しています。

ここからはその一部をご紹介していきたいと思います。

本島舎 – Bendaoshe –
本島舎 – Bendaoshe –
本島舎 – Bendaoshe –

台湾を表す「パターン」とは?実現した様々なアプローチ

テキスタイルのモチーフとしてよく使われる草花ですが、本島舎の「花」シリーズでは台湾にさく花をテーマに、四季折々の花々をグラフィックに落とし込み、独創的な作品に仕上げています。菜の花や藤の花、ワスレグサなど日本人に馴染みのある花や、東南アジアが原産地のナンバンサイカチなど、それらをオリジナルの模様として描き、花言葉や花に関連する文学作品を添えて、SNS上で発信し続けています。また台湾のどの地域に赴けばその花に出会えるか、ベストシーズンと場所も投稿の中で紹介しています。

「花」シリーズ(画像提供:©️本島舎)
「花」シリーズ(画像提供:©️本島舎)

「花」シリーズ以外で特にご紹介したいのが「チョウ」シリーズ。実は台湾の面積は日本の10分の1程度しかありませんが、約250種のチョウが生息している日本に対して、台湾にはなんと400種ものチョウが生息していると言われており、生息密度が世界でもトップレベルに達しています。

そんな種類が豊富なチョウたちも范さんの手によってデフォルメされ、チョウの本体だけでなく、ハートなどの図形も織り交ぜることで模様のオリジナリティが増し、かわいらしさも兼ね備えた独特な世界観を醸し出しているシリーズとなっています。

「チョウ」シリーズ(画像提供:©️本島舎)
「チョウ」シリーズ(画像提供:©️本島舎)

「食」もテーマに!あの代表的な台湾の飲み物をパターンに

台湾を表すテキスタイルのモチーフとなっているのは、花やチョウだけではありません。

范さんはさらに台湾の食文化にまで目をつけ、果物からタピオカミルクティーまで、どれも台湾と直結する食べ物をテーマに、シンプルな図形や配色を使いながらも、話のネタになるような面白さを感じるデザインとなっています。「台湾果語」というシリーズでは、マンゴーやパイナップル、パッションフルーツなど熱帯のフルーツをお手本に、南の島の眩しい日差しを思わすような、カラフルで色鮮やかなテイストに仕上がっています。

色鮮やかな「台湾果語」シリーズ(画像提供:©️本島舎)
色鮮やかな「台湾果語」シリーズ(画像提供:©️本島舎)
タピオカミルクティをイメージしたワンピース(画像提供:©️本島舎)
タピオカミルクティをイメージしたワンピース(画像提供:©️本島舎)

若手クリエイターが創り出す「台湾のテキスタイル」とは

これまで作成してきたテキスタイルの数々(画像提供:©️本島舎)
これまで作成してきたテキスタイルの数々(画像提供:©️本島舎)

「売り物は見た目や価格だけでなく、人間味があることが大事」と語る范さん。若手クリエイターによってSNSも駆使しながら、本島舎ファンの独自インタビューを特集で発信したり、インフルエンサーのファッションコーデを公開したりして、マーケットを徐々に拡大して独自のブランドの世界観を創り上げることに成功しました。

本島舎 – Bendaoshe –

マーケティングに工夫をこなしながらも、生活のあらゆるものからアイデアを掴みとり、ブランドの資産となるテキスタイルに応用するという無限の可能性を信じて、台湾の文化的価値を独自のスタイルで再発見し続ける本島舎。またどのようなシリーズが誕生するのか、今後の展開にますます期待したいと思います。

では、次回もお楽しみに!

関連情報

|本島舎ホームページ
https://bendaoshe.com/

|Instagram
https://www.instagram.com/bendaoshe/

|Facebook
https://www.facebook.com/bendaoshe/

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WRITER PROFILE

Seikyo

1996年台湾生まれ。半分台湾人。東京でグラフィック&Webデザイナーとして働きながら、台湾と日本の文化のギャップをデザイン的な視点で発信中。

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