日本でお馴染みのパスタソースといえば「ミートソース」ですよね。しかし最近、イタリア料理やフランス料理のお店で「ラグー」という言葉を見かけるようになりました。
「なんかミートソースっぽいけどよく分からない」「ミートソースとは別物?」と疑問に感じている人も多いのではないでしょうか?
今回は「ラグー」と「ミートソース」の違いや作り方について解説していきます。
「ラグー」とは?
「ラグー」とはフランス語やイタリア語で「煮込む」という意味を持っています。要するに煮込んだ料理であれば、全てラグーという名前が付くのです。
煮込み料理は硬い肉を食べやすくするために考案された調理法で、肉や野菜をカットしてトマトを加えて煮込んでいたという歴史があります。本場イタリアのボローニャ地方では、大きくカットした牛肉とトマトソースを煮込んだ「ボロネーゼ」が有名です。
ミートソースもラグーの一種
実はミートソース、ラグーを参考にして作られた料理なんです。イタリアの富裕層がフランスのラグーを真似して作らせた説もあり、イタリアとフランスでラグーソースが発展していきました。
それではなぜ日本ではミートソースという名前の方が知られているのでしょうか?
そもそもミートソースは日本から生まれた言葉で、戦後に日本で初めて「ボローニア」を提供したレストランが「ミートソース」の名でメニューに載せたのが由来となっています。当時は「ボローニア」という名前がメジャーではなく、日本人にも親しみやすい名前を付けようということで「ミートソース」が生まれました。そのため、イタリアやフランスではミートソースという言葉がありません。
ミートソースは外国から来た言葉だと思っていましたが、実は日本の言葉だったんですね。もしイタリアやフランスに行くことがあれば、「ラグー」で注文をしてみてください。
お手軽! ラグーの作り方
ラグーはご家庭でも簡単に作ることができる料理です。そこでラグーの作り方を解説していきます。
牛肉のラグー
材料
牛もも 150ℊ
玉ねぎ 1/2個
セロリ 1/4本
にんにく 1片
オリーブ油 大さじ1
塩、こしょう、砂糖 少々
ホールトマト水煮 150ℊ
赤ワイン 100ml
ナツメグ 少々
作り方
①牛肉をサイコロ状にカットして塩、こしょうを振っておく。
②玉ねぎ、セロリ、にんにくをみじん切りにする。
③鍋にオリーブオイルを入れて刻んだ野菜を炒める。
④牛肉を加えて色が変わるまで炒める
⑤カットトマト、赤ワイン、塩、砂糖を加えて炒める。
⑥弱火で約50分煮込む。
マッシュルームのラグー
材料
牛ひき肉 400g
豚ひき肉 200g
ベーコン 100g
マッシュルーム 300g
玉ねぎ 1個
人参 1本
セロリ 1本
ニンニク 2片
ローズマリー 少々
タイム 少々
パセリ 少々
白ワイン 200ml
白だし 大さじ3
水 400ml
塩 少々
コショウ 少々
オリーブオイル 大さじ2
バター 大さじ1
作り方
①玉ねぎ、ニンニク、セロリ、人参をみじん切りにする。
②鍋にオリーブオイル、みじん切りにした野菜を加えて炒める。
③ローズマリーとタイムを加えてさらに炒める。
④細かく切ったベーコンと牛ひき肉、豚ひき肉を加える。
⑤薄切りスライスしたマッシュルーム、バターを入れて白ワインを加える
⑥白だしと水を加えて煮込み、塩、こしょうで味を整える。
白身魚のラグー
材料
合挽き肉 100g
にんにく 2片
たまねぎ 1/4個
人参 1/4本
なす 1本
ホールトマト水煮 200g
コンソメ 小さじ1
ケチャップ 大さじ1
塩 少々
オリーブオイル 少々
作り方
①にんにく、玉ねぎ、人参、なすを細かく切る。
②鍋にオリーブオイル、細かく切った野菜(なす以外)を入れて炒める。
③合挽き肉を加えて色が変わるまで炒める。
④ホールトマト水煮、なす、コンソメ、ケチャップを入れて煮詰めていく。
⑤塩で味を整える。
寒い冬にいろんな食材をつかってラグーパスタを作ってみよう!
ラグーはパスタとの相性抜群です。今回紹介したラグーレシピもパスタと合わせることを想定して作られているので、ぜひご自宅にあるパスタと合わせてみてください。
またラグーには自由な煮込み料理です。自分の好きな食材を使用して、オリジナルラグーを作ってみるのもいいかもしれませんね。
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