環境問題が深刻化する今、地球のことについて考える機会も増えてきました。
そして4月22日は「アースデイ(地球の日)」に制定されています。なんだか環境問題に深く関係しているようなイメージがありますが、具体的にどんな日か分からない人も多いと思います。
そこで今回は、アースデイや環境問題について調べてみました。
どうして4月22日なの?
アースデイは1970年4月22日に、アメリカ合衆国上院議員のゲイロード・ネルソンが、環境問題の討論集会を開催したことがきっかけで制定されました。
この集会の統括として選ばれたのが、当時スタンフォード大学の大学院生だったデニス・ヘイズです。デニス・ヘイズは全米学生自治会長をしていたため、全米の学生や自治体への呼びかけにも成功し、2000万人以上の人々が参加する、アメリカでも類をみない一大イベントとなりました。
2000万人ってとんでもない人数ですね。日本なら5人に1人が参加している計算になります。それだけ環境問題について関心がある人が多かったようです。
アースデイは何をする日?
アースデイは「これをする」という決まりはありません。個人ができる範囲で環境問題と向き合えればいいのです。街のゴミ拾いをしたり、家のゴミの分別を見直したりなど、小さなことから始めるきっかえを与えてくれる日として活用してください。
また東京では毎年「アースデイ東京」が行われています。2019年4月20日〜21日の「アースデイ東京2019」では、「EveryDay EarthDay〜地球1個分の暮らし〜」をテーマにしたイベントを開催。展示やエコグッズ販売、トークショーなど、環境問題にまつわる催し物が行われました。
この時に注目されたのが「世界の人が日本人の同じように暮らしたら地球資源が2.8個分必要」という話です。日本では過剰包装や使い捨てプラスチックが大きな問題になっているので、「使い捨てプラスチックを手放そう」という意見が出ました。
確かにコンビニに行ってもバナナ1本を包装していたり、レジでは包装されたおしぼりや割り箸を受け取ることが多いです。おにぎり1個買っただけでも、いろんな使い捨てプラスチックが発生するので、ちょっと考えないといけないですよね。
グレタさんで話題になった「国連気候行動サミット」
Great to be on the road again! Heading for Hamburg and beyond... pic.twitter.com/Q5ZQq1FZDH
— Greta Thunberg (@GretaThunberg) February 20, 2020
国連気候行動サミットとは、政府や国際機関、民間セクターなどが参加するサミットです。気候変動による環境破壊などをテーマに、今後どのような活動をしていけば良いのか議論されます。
そして2019年の「国連気候行動サミット」では、環境少女として知られるグレタ・トゥンベリさんのスピーチが話題となりました。各国が環境問題の対策を考える中、「温暖化対策に失敗すれば、あなたたちを決して許さない」「お金の方が大事なのか」と各国首脳らに訴え、地球温暖化の深刻さを語りました。気候変動による地球温暖化が急激に進んでおり、今の施策では追いつかないとグレタ・トゥンベリさんは語っています。
日本の「アースデイ」でも、使い捨てプラスチックが問題視されていました。最近少しづつではありますが、紙のストローや紙の包装などの普及が進み始めています。この流れが大きくなっていくといいなと感じますね。
アースデイ以外でも地球のためにできることは?
私たちが環境問題に対してできることはたくさんあります。ただ、全てをやると大変なので、少しづつできることを増やしていくことが大切です。
個人的に重要だと思うのが、使い捨てプラスチックの削減です。日本に来た外国人が「なぜこんなに包装するんだ?」と驚くほど、使い捨てプラスチックが使われています。
買い物をする時はマイバックを持参する、余計な箸やおしぼりは断る、手で持てるなら袋をもらわないなど、使い捨てプラスチックを削減していくことが大切です。
私は以前、ポーランドに住んでいましたが、使い捨てプラスチックの少なさに驚きました。ヨーロッパ全体でも言えますが、パンや野菜をあらかじめ包装する概念がありません。
パンは全てお店で焼くか、パン屋から仕入れてそのままの状態で陳列をします。それをお客さんが紙の袋に入れてお会計をするのです。要するにパンをプラスチック包装する概念がありません。中にはプラスチックの袋もありましたが、薄くて安い袋なので日本ほどプラスチックゴミが出ないのです。
日本のスーパーやコンビニでは、包装されたパンが売られていますが、かなりのプラスチックゴミが出てしまいます。日本は衛生面に厳しい国なので難しいかもしれませんが、少しでもプラスチックゴミが出ないような仕組みを作ってくれると嬉しいですね。
今回はアースデイについてお話しをしました。自分たちの行動が将来に繋がっていくので、アースデイを含め、脱プラスチックにも力を入れていきたいです。
私もエコバックを使用していますが、まだやれることはたくさんあると実感しました。まずは周りの環境を確認して、脱プラできるものはないか探してみたいと思います。