スピリチュアルな話を期待された方、ごめんなさい!笑
『天使の囁き(ささやき)記念日』は、1994年に天使の囁きを聴く会が制定した記念日です。
そもそも「天使の囁き」って何? と思った方、実は日本でも見ることができる“あの現象“のことだったんです!
「天使の囁き」とは、ダイヤモンドダストのこと!
ダイヤモンドダストとは、空気中の水分が凍りついてキラキラと宙を舞う自然現象のことです。
繊細で非常に美しいダイヤモンドダストを見て、「天使が囁いているようだ」と表現したことが名前の由来になったそうですよ。文学的でとってもロマンチック、だけど納得の美しさですよね!
だけど、どうして2月17日ナンスカ!?
「天使の囁き記念日」には、日本の過去最低気温が深く関係しています。
1978(昭和53)年2月17日、幌加内町母子里(もしり)でマイナス41.2℃という最低気温が記録されました。しかし、気象庁が公式に測定したものではなかったということで、記録無効となってしまったのです(悲しい!)。
それでも、温度計が最低気温を指したことに変わりはない! 『マイナス41.2℃、最低気温の町』として幌加内町母子里を知ってほしい! ということで、町内の若者たちが立ち上がり「天使の囁きを聴く会」を設立。記念日として制定したんですね。
2月17日の記念日には、日本の最低気温を体感しちゃおう! ということでダイヤモンドダストをみながら皆で語り合うイベントも開催されているようです。
ちなみに、マイナス40℃ってどんな世界?
…みなさん、マイナス40℃の世界って経験したことありますか? 南国生まれ南国育ちの私にはさっぱり見当がつかなかったので調べてみると、
・バナナやドーナツで釘が打てる
・水鉄砲から打った熱湯が、吹雪になる
・まつげにつららができる
などなど…
文字にしただけで鳥肌が立ってしまいそうです(笑)。でも、そんな気温が日本でも観測されたのはすごいことですよね。
ダイヤモンドダストってどうやったら見ることができるの?
知れば知るほど「実際にこの目でダイヤモンドダストが見たい!」と思ってしまうのは私だけでしょうか。しかし、その発生条件は非常にシビアなものだったのです…。
お天気.comによるとダイヤモンドダストの発生条件はこの4つがそろった時だそうです。
・気温がマイナス15℃~マイナス20℃以下
・湿度高め
・晴れ
・風が無い
残念ながら自然発生的にこの条件がそろうタイミングは、あんまり多くなさそうです。
ですが、私のように「どうしても見たい!」という人のために、北海道東部の弟子屈町川湯温泉では、「人工ダイヤモンドダスト」を作るイベントが行われているんですって!
実際に参加された方の動画がコチラ!
まるで夜空の星みたい! 人工でもここまで綺麗に見えるものなのですね。
川湯温泉では、寒さを体感できるような催しがたくさん用意されているようで非常に楽しそう。気になった方、ヤマシタと一緒に参加してみませんか? コメント下さい(笑)。
ダイヤモンドダストが発生するのは、北海道だけではない!
さて、ダイヤモンドダストを見るには厳しい条件をクリアしなければいけないことが分かりましたね。
しかし、奇跡的なタイミングと偶然が重なると、北海道以外の地域でもダイヤモンドダストを見ることができるようなんです!
山梨県の八ヶ岳高原
山梨県北杜市の八ヶ岳高原でも観測されたという報告が! 朝日を浴びてキラキラと美しいですね。少し風が強そうなので、この状態で無風だったらもっと美しかったかもしれません。
熊本県阿蘇周辺
阿蘇山周辺では、条件がそろえば必ずと言っていいほど観測できるようです。下記サイトの「阿蘇草原カレンダー」によると、12月~1月に見ることができるんだとか…!
https://www.aso-sougen.com/teaching/01.htm
鹿児島県伊佐市でも…!
「6月18日は「おにぎりの日」!「おむすびの日」との違いってナンスカ!」でも紹介した、鹿児島県伊佐市でもダイヤモンドダストが観測されました!
2016年1月25日、19センチの積雪を記録した伊佐市大口では各地でダイヤモンドダストが見られたそうです。立ち会えなかったのが非常に悔しいです…!
アメリカのNational Parksでも!
もちろん、ダイヤモンドダストは海外でも見ることができます。自然が織りなす幻想的な世界、死ぬまでに一度は見てみたいなと思わずにはいられません。
ダイヤモンドダストは本当に「天使の囁き」なのかもしれない
「天使の囁き」ことダイヤモンドダスト。色々な動画を見る中で改めて、名前の持つ意味合いを考えさせられました。
ダイヤモンドダストは太陽の下に輝く現象です。下ばかり向いていてはその存在に気付けないし、家に閉じこもって待っていても一生見ることは出来ないかもしれません。
辛いことも多い世の中ですが、「負けないぞ!」と目線を上げて一歩踏み出したその先に「天使の囁き」はあるのかもしれません。「天使の囁き記念日」を、そんな小さな一歩を踏み出すきっかけの日にしてみませんか?
(ヤマシタも、冬の旅行計画を立てる所から始めてみようと思います。よーし、お仕事がんばるぞー!)