2020.01.10

『井の中の蛙』には続きがあった! 世界のすごいカエルも合わせてご紹介♪

井の中の蛙

皆さん、もしかしてあんまりカエルが好きじゃないですか

私は大好きなんですけど、カエルにまつわることわざを調べてみても良い意味で使われないことが多いんです。

そんな中、『井の中の蛙』に深くてポジティブな続きがあることを発見!

これは記事にするしかない(ついでにカエルのファンも増やすしかない!)ということで、読めばちょっとだけカエルを尊敬したくなるナンスカを紹介していきます!

『井の中の蛙』は、「視野がせまい」という意味!

『井の中の蛙』を辞書で調べてみると、「見聞の狭いことや、それにとらわれて、さらに広い世界のあることを知らないことのたとえ。出典:『日本大百科全書(ニッポニカ)/小学館』」と書かれていました!

もともとは中国思想家:荘子(そうし)の『秋水篇』にある一節ですが、日本に渡った時に編纂され、ことわざになりました。『秋水篇』の該当部分はこんなかんじ。

北海若(ほっかいじゃく)曰く、
井蛙(せいあ)には以(も)て海を語るべからざるは、
虚に拘(かかわ)ればなり。

【訳】
北海の神、若がこう言った。
「井戸の中の蛙に、海のことを話しても分からない。
それは、蛙が狭い環境にこだわっているからである。

(出典:『秋水篇』第十七 第一章/荘子より)

ここからも分かるように、「狭い環境にとらわれているから、周りを見ることができない(もっと周りを見なさい!)」という教訓になっているのですね!

また、『秋水篇』をより濃く受け継ぎ、『井の中の蛙、大海を知らず』と表現する場合もあります。

『井の中の蛙、大海を知らず』の後にも続きがある…!?

大海

先ほど紹介した『秋水篇』とは別のところで、『井の中の蛙、大海を知らず』の後に続きが付け足されているようです。一部紹介しますと、

井の中の蛙 大海を知らず されど 井の中を知る
井の中の蛙 大海を知らず されど 空の青さを知る

などなど。作者は不詳ですが、いつの時代からか井の中の蛙の続きとして広まり始めたと言われています。

「井戸の中のカエルは大海を知らないが、それでも井戸の中の事情には詳しいし、空が青いことも知っている」。つまり、狭い範囲しか知らないからこそ突き詰めて物事を考えられるのだ、と前向きな捉え方をしているんですね。

また、作者不明ではありますがこんな短歌も発見。

井の中の蛙 大海知らねども 花は散りこみ 月は差し込む

風景がぱっと浮かんでくると同時に、「大海を知らなくても今の自分のままで十分幸せなんだ」と思えるような、美しい句ですね。

自分を戒める意味合いが強い『井の中の蛙、大海を知らず』ですが、少し言葉を足すだけでこんなにもポジティブな内容になるとは驚きです。なんだか元気ができてきますね!

『井の中の蛙、大海を知らず』だけど…世界にはこんなにすごいカエルがいた!

ことわざを調べるついでにカエルの資料を集めていたのですが、世界には面白い特徴を持ったカエルがた~~っくさんいることが分かりました!

「井の中」には収まりきらないすんごいカエル達、少しだけ紹介させてください♪

“大海”知らねども…“海水”での生き方を知るカエルがいた!!

通常の両生類は淡水でなければ生きられませんが、東南アジア等に生息する「カニクイガエル」は、汽水湖(海水を含んだ湖)で生活します。汽水域で生活できる両生類は、カニクイガエルだけなんですって!(参考:富山大学理学部

名前の通りカニを捕食するカエルなので、狩場を求めて進化をおこなったのでしょう。

もしかすると、環境に適応して進化を遂げたカエルたちが、大海を知る日がくるかもしれませんね!

“井の中”なんてものはない! “子育て”の為に水路を作るカエルがいた!!

アフリカに生息する「アフリカウシガエル」はオスが子育てをすることで有名です。

乾季と雨季があるサバンナの台地では、少ない水辺をめぐって壮絶な争いが繰り広げられます。

父カエルは子育てには欠かせない水辺を確保する為に、水路を作ったり引越しをしたりして、オタマジャクシの子ども達を守るんだそうですよ。

井の中に留まらず、道を切り開いていく父の背中いじらしくて泣けてきます!!!

井も海も飛び出して、空を舞うカエルがいた!!

マレーシアとボルネオの密生した熱帯ジャングルに生息する「ワラストビガエル」は木の上で生活する珍しいカエルで、滑空しながら移動します。 大きな水かきをムササビのように広げて飛び回る姿は圧巻です!(参考:ナショナルジオグラフィック

実際の動画がコチラ!

ついに空まで飛んでしまうとはカニクイガエルと同じように暮らしに適応して進化をとげたんですね。それにしても、うちわみたいな手足がキュートだなぁ~!

『井の中の蛙、大海を知らんと欲す』であれ!!

カエル好きを公言した自分が恥ずかしくなるくらい、世界には色々なカエルがいるようです。まさに、井の中の蛙でした!笑

『井の中の蛙、大海を知らず』は、「世間知らず」や「視野が狭い」といったマイナスの意味合いを持っていますが、その分、見聞を広めることの大切さを教えてくれることわざでしたね。

今回紹介したカエルたちのように、カエルとして懸命に生き抜くことが、井の外を知るための進化に繋がるのかもしれません。

大切なことは、『井の中の蛙、大海を知らんと欲す』!

自分の良さを生かしつつも外の世界を知ろうともがきながら生きていけたら私たちの人生はもっともっと楽しくなるかもしれませんね!

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ヤマシタサイロ

ヤマシタサイロ

鹿児島県出身。地方都市にて広報や商品開発等の観光PR事業に携わりながら、その土地のおいしい物を食べるのが楽しみで仕方ない食いしん坊ライター。音楽と猫とコーヒーがあれば無敵。

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